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8月25日の日本株・出来高ランキングTOP20|古河電工10%高、フジクラ反発と自動車株安を分析

MARKET EYE 編集部 2026.08.25 16:22 株式の記事一覧を見る →
8月25日の日本株・出来高ランキングTOP20|古河電工10%高、フジクラ反発と自動車株安を分析

対象取引日:2026年8月25日/最終確認:2026年8月25日16時35分(日本時間)

2026年8月25日の東京株式市場は、朝方に米国の半導体株安を受けて売られた後、円安、米長期金利と原油価格の落ち着き、国内企業の自社株買いへの期待などを支えに切り返しました。日経平均株価は6万5856円43銭で前日比328円34銭高、TOPIXは4093.67で20.38ポイント高。指数だけを見ると穏やかな反発ですが、出来高上位には古河電気工業の10%高、フジクラの5%高、東京電力ホールディングスや自動車株の下落が同時に並び、資金が一方向に流れた日ではありません。

本稿はETF、ETN、REITを除外し、東証プライムの普通株を中心に売買高上位20銘柄を抽出しました。終値は15時30分の大引け値を優先し、出来高と売買代金は15時30分まで確認できた銘柄を確定値として記載しています。一部銘柄は情報配信画面の更新時刻が15時22〜24分のため、その時点の確認値であることを明示しました。大引けのクロージング・オークション分を含む最終確報では増える可能性がありますが、順位の境界を複数画面で照合し、上位20の構成に変化がないことを確認しています。

8月25日の東証プライム出来高ランキングTOP20

順位 銘柄 終値・確認値 前日比 出来高
1 NTT(9432) 169.2円 +1.62% 160,755,800株※15:24
2 ソフトバンク(9434) 239.3円 +1.83% 77,606,500株
3 ソニーフィナンシャルG(8729) 162.1円 +0.75% 77,229,600株
4 フジクラ(5803) 5,292円 +5.50% 70,850,700株
5 東京電力HD(9501) 517.8円 -3.40% 44,333,200株※15:24
6 古河電気工業(5801) 4,000円 +10.34% 38,770,200株※15:24
7 日産自動車(7201) 323.8円 -3.05% 30,935,900株
8 キオクシアHD(285A) 51,260円 +0.65% 29,794,000株※15:22
9 ソフトバンクG(9984) 5,087円 +2.25% 26,644,300株※15:24
10 日本製鉄(5401) 673.9円※15:23 +1.17% 23,093,200株※15:24
11 太陽誘電(6976) 9,270円 +1.32% 22,222,600株※15:24
12 三菱UFJ FG(8306) 3,529円 +1.38% 20,278,700株
13 村田製作所(6981) 7,130円 +0.89% 18,662,800株
14 ARCHION(543A) 271円 -0.73% 18,174,900株※15:22
15 ジャパンディスプレイ(6740) 47円 0.00% 16,171,900株
16 ホンダ(7267) 1,696円 -2.92% 16,109,100株
17 住友電気工業(5802) 2,199.5円 +2.23% 15,465,400株※15:24
18 トヨタ自動車(7203) 3,082円 -1.38% 15,252,400株※15:24
19 JX金属(5016) 3,820円 +0.90% 13,454,600株※15:22
20 サンリオ(8136) 1,213.5円 +0.33% 12,694,200株※15:24

「出来高」は売買が成立した株数です。株価の安い銘柄ほど株数が大きくなりやすいため、出来高順位だけで資金流入の強さを決めつけることはできません。例えば1株169.2円のNTTと、1株5万1260円のキオクシアでは、同じ100万株でも動く金額が大きく異なります。そこで本稿では、株数だけでなく売買代金、通常時との比較、当日の高値・安値、材料の有無を組み合わせて読みます。

市場全体は朝安後に反発、ただし半導体一色ではなかった

前日の米国市場ではダウ平均が上昇した一方、ナスダックは下落しました。エヌビディアの決算を控え、半導体株には持ち高を軽くする動きが出ていました。この流れから東京市場も朝方は半導体関連を中心に売りが先行し、日経平均は前日比332円安で始まりました。しかし、原油先物と米長期金利が落ち着き、ドル円が159円台前半の円安方向へ動くと、日本株には買い戻しが入りました。

ここで重要なのは、指数の反発と個別銘柄の方向が一致していない点です。フジクラ、古河電工、住友電工、JX金属など非鉄金属・データセンター関連には買いが集まりました。一方、トヨタ、ホンダ、日産の自動車3社はそろって下落しました。円安は一般に輸出企業の追い風ですが、為替だけで自動車株が必ず上がるわけではありません。世界需要、関税・規制、販売奨励金、電動化投資、直前までの株価上昇など、複数の要因を市場が同時に評価しているためです。

出来高上位20銘柄のうち上昇は14、下落は5、変わらずは1でした。値上がり数だけなら買い優勢ですが、上昇幅の中心は古河電工とフジクラに偏っています。相場全体に新しい大型材料が出たというより、前日に売られた高ボラティリティ銘柄への買い戻しと、通信・金融など比較的安定した大型株への資金配分が同時進行した一日と読むのが自然です。

NTTは出来高1位でも「異常な大商い」ではない

NTTは終値169.2円、前日比1.62%高で年初来高値169.4円に接近し、確認出来高は1億6075万5800株でした。売買代金は271億円強です。株数だけを見ると圧倒的な1位ですが、直前20営業日の平均出来高は約2億7124万株で、25日の確認値はその約0.59倍です。つまり、株価は高値を更新したものの、商いそのものは最近の平均を下回っています。

初心者が注意したいのは、「ランキング1位」と「普段より出来高が急増した」は別の概念だということです。NTTは発行済み株式数が非常に多く、株価も低いため、通常から出来高上位になりやすい銘柄です。この日は169.4円まで買われ、安値167.2円から高値まで2.2円のレンジでした。高値圏を維持した点は強い一方、出来高が20日平均を下回ったため、強い上放れを断定するには次営業日以降の商い増加が必要です。

通信ではソフトバンクも239.3円で年初来高値、出来高7760万株となりました。配当利回りを意識する資金やディフェンシブ需要が下支えした可能性がありますが、25日当日に決算、業績修正、自社株買いなど株価を直接説明する新しい会社開示は確認できませんでした。したがって個別記事ではなく、ランキング内の需給分析にとどめます。

主役は古河電工とフジクラ、非鉄金属への買い戻し

最も目立ったのは古河電気工業です。終値は4,000円、前日比375円高の10.34%上昇。前日は5.05%安だったため、一日で大きく切り返しました。15時24分時点の出来高3877万200株は、直前20営業日平均約3247万株の約1.19倍です。単なる薄商いの急騰ではなく、普段より多い売買を伴った反発です。直近の会社材料としては8月6日に第1四半期の大幅増益と通期業績予想の上方修正を発表しており、業績の裏付けを持つ一方、8月中旬以降は値幅の大きな調整も経験していました。25日の上昇は新規IRによる反応と断定せず、好決算の再評価と買い戻しが重なった可能性として個別記事で掘り下げます。

フジクラは5,292円、5.50%高。始値4,995円、安値4,968円から切り返し、高値5,357円まで上昇しました。出来高7085万700株、売買代金3691億円で、株数では4位でも金額では市場を代表する大商いです。朝方に米半導体株安の逆風があったにもかかわらず、国内ではデータセンター向け光関連の成長期待と前日急落からの自律反発が優勢になりました。もっとも、25日に新たな大型受注や業績修正が公表されたわけではありません。高値から65円押して引けたため、5,357円を再び越えられるか、5,000円前後を維持できるかが次の確認点です。

住友電工も2.23%高、JX金属も0.90%高となり、非鉄金属セクターに買いが広がりました。ただし、フジクラと古河電工はAI・データセンター需要への感応度が高く、JX金属は半導体材料と銅価格、住友電工は電線・自動車部品・環境エネルギーと利益源が異なります。「同じ非鉄だから同じ理由」と単純化せず、決算で何が伸びたかを分けて見る必要があります。

東京電力と自動車株の下落が示す売りの所在

東京電力HDは517.8円、3.40%安。始値539.4円、高値542.9円から売られ、安値511.3円を付けました。確認出来高4433万3200株は20日平均約3754万株の約1.18倍で、平均を上回る商いを伴う下落です。8月24日に原子力損害賠償・廃炉等支援機構からの資金交付を開示しましたが、これは株主への利益還元を直接意味する材料ではありません。信用買い残が多い銘柄でもあり、短期反発後の利益確定や戻り売りが出やすい需給だったと考えられます。511円台を割るのか、536円前後を回復するのかで、売り圧力の継続性を確認したいところです。

自動車では日産が3.05%安、ホンダが2.92%安、トヨタが1.38%安でした。日産は323.8円と当日安値で引け、出来高は3093万5900株。ホンダも安値1689円に近い1696円で引けました。終値が安値圏にある銘柄は、場中に押し目買いが入っても売りを吸収できなかった可能性があります。一方、25日当日に3社共通の決算修正や行政処分が出たわけではありません。セクター全体の持ち高調整、前日までの上昇に対する利益確定、関税や世界販売の不透明感を背景とした選別と見るべきで、単一のニュースに因果関係を固定するのは危険です。

キオクシア・ソフトバンクGは朝安から戻したがイベント待ち

キオクシアは前日の米半導体株安を受けて4万9080円まで下げた後、5万1260円まで戻して0.65%高で終了しました。高安差は2620円、確認売買代金は約1兆4996億円と極めて大きく、株価水準の高さを考慮すると出来高順位以上の資金が動いています。エヌビディア決算を控えた半導体セクターでは、好材料を先取りする買いとイベント前の利益確定がぶつかりやすい状態です。5万1700円の当日高値を越えるか、4万9080円の安値を守るかが短期の分岐になります。

ソフトバンクグループは4,882円まで下げた後に5,087円で引け、2.25%高。前日までの下落から反発しました。同社は8月24日に無担保普通社債の発行を公表しており、資金調達への評価とAI投資への期待が交錯しています。25日の反発を社債発行だけで説明することはできず、投資先株価、ARM、金利、為替、NAVに対するディスカウントなど複数の要因を追う必要があります。売買代金は1333億円規模で、5,090円付近の当日高値を終値で越えられるかが買い戻し継続の目安です。

金融・電子部品・低位株から見える資金の分散

三菱UFJは3,529円、1.38%高で当日高値と同値引けでした。米長期金利は低下したものの、日本の金利正常化期待や株主還元への評価がメガバンクを支えました。高値引けは買いの強さを示す反面、銀行株は国内外の金利差、債券評価損、貸出利ざやなどで見方が変わるため、一日の値動きだけで上昇トレンドを断定できません。

電子部品では太陽誘電が1.32%高、村田製作所が0.89%高。両社とも朝方の安値から戻しました。スマートフォンや自動車、AIサーバー向けの部品需要に期待はあるものの、エヌビディア決算前の半導体イベントリスクは残ります。ARCHION、ジャパンディスプレイは株価水準が低く、少額の資金でも出来高順位に入りやすい点に注意が必要です。ジャパンディスプレイは1600万株を超えましたが売買代金は約7.6億円にとどまり、キオクシアやフジクラとは資金規模がまったく異なります。

順位11〜20の読み方――株数と売買代金を分ける

11位の太陽誘電は終値9,270円、出来高2,222万株で、確認売買代金は約2,020億円でした。始値9,038円から一時8,828円まで下げた後、9,314円まで戻しています。朝方の売りを吸収した点は強いものの、高値をわずかに下回って引けたため、次は9,314円を越えられるかを見ます。12位の三菱UFJは売買代金約712億円で高値引け。銀行株に資金が残っていることを示しますが、米金利低下と国内金利上昇期待が混在する局面では、翌日の債券相場も合わせて判断する必要があります。

13位の村田製作所は始値7,000円、安値6,871円、高値7,165円、終値7,130円でした。朝の半導体・電子部品売りをほぼ取り戻しており、下値では買いが入っています。14位のARCHIONは271円で0.73%安、当日レンジは270〜275円と小幅でした。出来高は多くても値幅が限定され、強い方向感は確認できません。15位のジャパンディスプレイは47円で変わらず。1円の変化が率にすると約2%になる低位株であり、株数が大きいことを機関投資家の大規模資金流入と読み替えないことが重要です。

16位のホンダは1,696円、2.92%安で、安値1,689円に近い水準で終了しました。始値1,730円から戻りが弱く、終日売りが優勢だった形です。17位の住友電工は2,199.5円、2.23%高。安値2,121円から高値2,211.5円まで上昇し、古河電工やフジクラと同じ非鉄・電線グループへの買いが波及しました。ただし同社は自動車部品の比重も高く、光関連だけで業績を評価すると見誤ります。

18位のトヨタは3,082円、1.38%安。始値3,095円、高値3,120円、安値3,073円で、円安が進んでも買いが続きませんでした。19位のJX金属は3,676円まで下げた後に3,820円まで戻り、0.90%高。前営業日の上昇を引き継ぎましたが、売買代金約506億円で、前日の急騰時より商いは落ち着いています。20位のサンリオは1,213.5円、0.33%高。高値1,241.5円から上げ幅を縮めており、上値では利益確定売りが出ました。

この下位10銘柄だけでも、安値から切り返した電子部品、高値引けの銀行、戻りの弱い自動車、低位株の大株数という異なる姿が見えます。出来高順位を読む目的は、順位そのものを売買サインにすることではなく、どの価格帯で売りと買いがぶつかったかを探すことです。終値が高値に近ければ買いが優勢、安値に近ければ売りが優勢という基本に、売買代金と材料の確度を重ねると、市場の資金配分が立体的に見えてきます。

ストップ高・ストップ安と個別記事化の判断

上位20銘柄の中に、東証の値幅制限上限・下限へ到達したストップ高・ストップ安はありませんでした。古河電工は10.34%高と大きく上昇しましたが、前日終値3,625円に対する値幅制限の上限には届いていません。フジクラも同様です。したがって「ストップ高だから需給が極端に偏った」という説明は使えません。

当日の個別記事は古河電工だけを収録しました。理由は、二桁上昇、20日平均を上回る出来高、8月6日の大幅増益・通期上方修正という一次情報を組み合わせ、株価の変動を企業固有の業績と需給の両面から掘り下げる価値があるためです。フジクラ、NTT、ソフトバンク、東京電力、自動車3社も商いは大きいものの、25日当日に新しい決算、上方・下方修正、自社株買い、大型受注、行政処分などの固有材料を確認できませんでした。出来高上位という理由だけで記事数を増やさず、ランキング内で事実と分析を分けました。

MARKET EYEの結論と次に確認するポイント

8月25日の出来高ランキングが示す中心テーマは「指数反発の中の選別」です。通信大型株は高値圏、非鉄・光関連は急反発、自動車は下落、半導体は朝安後に戻しました。全面高ではなく、利益の裏付け、直前の下落幅、イベント前のポジション調整によって資金の向きが分かれています。

次営業日以降は、第一に古河電工4,000円とフジクラ5,357円を維持・突破できるか、第二にNTTが169.4円の高値更新に出来高増加を伴うか、第三に東京電力が511.3円を守れるか、第四にキオクシアがエヌビディア決算前後で4万9080円〜5万1700円のどちらへ抜けるかを確認します。出来高が増えて価格も同じ方向へ進めばトレンドの信頼性は高まり、出来高だけ膨らんで価格が戻るなら売買の衝突が強いサインです。

前営業日の全体像は8月24日の日本株出来高TOP20と比較できます。本記事は公開情報を基に相場を学ぶための分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終確報で出来高が訂正される場合があるため、実際の投資判断前には取引所・証券会社の最新データも確認してください。

情報源・参考資料

  1. 一次情報 日本取引所グループ 東京証券取引所日報・株式相場表の説明
  2. 補足情報 Yahoo!ファイナンス 日本株出来高ランキング
  3. 補足情報 Yahoo!ファイナンス 各銘柄株価・出来高データ
  4. 補足情報 フィスコ 8月25日東京市場概況(財経新聞)

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