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キオクシア1.01兆円・ニデック2803万株|9月28日の出来高・ストップ高安・重要IR

MARKET EYE 編集部 2026.09.28 18:24 株式の記事一覧を見る →
キオクシア1.01兆円・ニデック2803万株|9月28日の出来高・ストップ高安・重要IR

📌 先に要点

  • キオクシアホールディングス株式会社(285A)は終値5万3,340円、4.37%安。売買代金は約1兆53億円で首位でしたが、朝の高値5万6,070円から引けにかけて下げ、安値引けとなりました。
  • ニデック株式会社(6594)は2,340円のストップ安。出来高は2,802万8,800株と前営業日の約7.37倍へ急増し、売買代金も約660億円に達しました。
  • 売買代金上位ではキオクシアホールディングス(285A)、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、太陽誘電(6976)、イビデン(4062)、村田製作所(6981)など半導体・電子部品関連の下落が目立つ一方、みずほフィナンシャルグループ(8411)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、第一生命ホールディングス(8750)など金融株は相対的に底堅く推移しました。
  • ETFを除く普通株のストップ高到達は11銘柄。ストップ安3銘柄のうちETF2本を除く普通株はニデック1銘柄です。
  • 大引け後はハピネット(7552)が中間期業績予想を大幅に引き上げ、しまむら(8227)が上期決算を発表しました。いずれも28日の日中値動きとは分けて、29日以降の評価を確認します。

📊 1兆円のキオクシアが安値引け、電気機器に売り圧力

9月28日月曜日の日本株は、出来高と売買代金を見ると「大量に売買された場所ほど強い」という一日ではありませんでした。売買代金首位のキオクシアは1兆53億7,988万5,000円をこなしながら4.37%安。3位のアドバンテストは0.79%安、4位の東京エレクトロンは0.35%安、5位の太陽誘電は0.73%安、6位のイビデンは4.43%安、7位の村田製作所は0.22%安でした。

一方、ソフトバンクグループ(9984)は売買代金約3,736億円で1.53%高。金融では三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が0.19%高、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が1.03%高、みずほフィナンシャルグループ(8411)が2.01%高、第一生命ホールディングス(8750)が1.91%高、東京海上ホールディングス(8766)が1.04%高となっています。前営業日に銀行業が4.08%高となった流れがすべて消えたわけではなく、半導体・電子部品に売りが出る一方、金融の一角には資金が残るという濃淡が確認できました。

指数の総括そのものは大引け総合の記事に譲ります。ここで注目したいのは、巨額の売買代金が「買いの強さ」ではなく、売りと買いの激しい交錯を示す場合があることです。28日はキオクシアとニデックがその違いを分かりやすく示しました。

💾 キオクシア1.01兆円、商い減少でも4.37%安

キオクシアホールディングス株式会社(285A)
終値5万3,340円、前営業日比2,440円安、4.37%安。始値5万5,990円、高値5万6,070円、安値5万3,340円。出来高1,839万9,200株、売買代金約1兆53億8,000万円。

25日のキオクシアは終値5万5,780円、2.20%高で、売買代金は約1兆2,108億円でした。28日は出来高が約15.4%減り、売買代金も約17.0%減少しています。それでも1兆円を超える商いが残ったため、注目度そのものが急に薄れたとは言えません。

しかし値動きの中身は弱く、始値5万5,990円から高値5万6,070円を付けたのは寄り付き直後。その後は下方向へ傾き、終値5万3,340円がそのまま日中安値でした。1兆円を超える売買をこなしながら安値引けという事実は、少なくとも28日の取引では買い側が売りを吸収し切れなかったことを示します。

💡 売買代金の読み方
1兆円の売買代金は、1兆円の新規買いが入ったという意味ではありません。買いと売りが成立するたびに金額が積み上がるため、売買代金が大きいほど「市場参加者の対立が大きい」ケースもあります。金額と同時に高値・安値・終値位置を確認する必要があります。

同じ電気機器でもソフトバンクグループやSCREENホールディングスは上昇しましたが、売買代金上位の半導体・電子部品の多くは下落しました。テーマ全体を一つにまとめるより、前週に上昇が大きかった銘柄ほど利益確定売りを受けているのか、個別材料を伴う銘柄に資金が残っているのかを分けて見る局面です。

⚠️ ニデック2,803万株、前営業日の7.37倍へ急増

28日の出来高急増で最も注意が必要だった大型株の一つがニデックです。終値は2,340円、前営業日比500円安、17.61%安でストップ安。始値2,390円、高値2,405円、安値2,340円でした。出来高は2,802万8,800株、売買代金は約660億円です。

前営業日25日の出来高は380万3,700株だったため、28日は約7.37倍まで膨らみました。出来高増加率だけを見れば「注目が集まった」と表現できますが、価格は逆方向です。ストップ安まで売られた状態で大商いになっているため、買い人気というより、既存株主の売却と値ごろ感からの買いが激しくぶつかった結果として読む必要があります。

材料は明確です。28日に一部メディアが社長交代や大規模な減損処理を報じ、会社側は役員変更および大規模な減損処理について検討していることは事実だが、現時点で決定した事実はないとコメントしました。報道にある金額や人事を会社の正式決定として扱うことはできません。確定情報は今後の会社開示で確認する必要があります。

ニデックは会計・品質を含むガバナンス改善を進めている途中です。今回の値動きでは「ストップ安になった」という価格情報に加え、会社が何を正式決定し、どの時点で開示するのかが需給を左右します。28日の2,803万株という出来高は大きいものの、それだけで売りが出尽くしたとは判断できません。

🔄 2.35億株のランドと1.01兆円のキオクシアは意味が違う

出来高首位はランド(8918)の2億3,472万6,300株で、終値は10円、前営業日比変わらずでした。2位はNTT(9432)の2億2,352万8,700株、3位はソフトバンク(9434)の1億1,541万2,100株、4位はオンコセラピー・サイエンス(4564)の1億349万7,300株です。ETFを除けば、ニデックの2,802万8,800株も上位に入っています。

株数ではランドがキオクシアの約12.8倍ですが、1株10円と5万3,340円では必要な資金量が大きく異なります。ランドを終値10円で単純に出来高へ掛けても約23.5億円相当で、キオクシアの売買代金約1兆53億円とは桁が違います。これは正確な約定代金の比較ではありませんが、低位株の出来高だけを見て市場の中心と判断しないための感覚として分かりやすい差です。

NTTやソフトバンクのように1株価格が低く、発行株式数も大きい銘柄も出来高が膨らみやすくなります。出来高は参加の厚みや株主の入れ替わりを見るのに役立ちますが、資金規模を見るなら売買代金を併用する必要があります。さらに、ニデックのように前営業日比で出来高が急増した銘柄では「通常時からどれほど変化したか」も重要です。

全銘柄を同じ条件で比較できる20日平均出来高比は、今回も安定して取得できなかったため推測値を掲載していません。代わりに、確認できる前営業日比や5日平均比較の公開データを補助的に用い、絶対株数だけで順位を評価しないようにしています。

🚀 ホクシン25.93%高、急増出来高は材料とセットで読む

出来高急増銘柄ではホクシン(7897)が目立ちました。終値は136円、25.93%高、出来高は1,060万株を超えています。前週末25日大引け後に、2027年3月期上期の業績予想について従来の赤字見通しから黒字へ上方修正したことが材料視されました。販売価格改定や増収効果による収益改善が背景とされています。

ホクシンは低位株のため、1,000万株超という数字だけをキオクシアやニデックと同列に並べることはできません。ただし、通常時との比較では出来高が大幅に膨らんでおり、価格も25%超上昇しました。材料が確認でき、出来高増加と株価上昇が同方向に出たという点で、ニデックの「出来高急増+ストップ安」とは性格が異なります。

タカショー(7590)も日中の5日平均比較で出来高が大きく増え、一時ストップ高に到達しました。会社の生産能力拡大に関する材料が意識されたと報じられています。ただし一時ストップ高と大引けまで上限を維持した銘柄では翌日の需給が異なるため、見出しだけではなく終値まで確認する必要があります。

⚡ ストップ高11銘柄、コードと材料を1行ずつ確認

28日の東証普通株では、気配・一時到達を含めて11銘柄がストップ高となりました。毎日の記事で11社を同じ深さまで掘ると主役がぼやけるため、ここでは「コード・終値・到達状況・確認できた材料」を短くそろえます。材料が明確でない銘柄は、理由を作らずそのまま記載します。

オーウイル(3143) 880円、+20.55%でストップ高引け。25日夕方の大量保有報告でSBI証券の保有割合が6.17%から8.31%へ上昇したことが確認され、28日が開示後最初の取引日でした。ただし証券会社の保有増は戦略投資を意味するとは限らず、会社の新規業績材料は28日に確認できませんでした。

ジィ・シィ企画(4073) 737円、+15.70%でストップ高引け。9月17日に公表した、準天頂衛星システム「みちびき」を使う決済取引証明の実証が9月25日に始まっており、そのテーマ物色が継続。28日付の新規適時開示は確認できませんでした。

Sharing Innovations(4178) 651円、+18.15%でストップ高配分。取引時間中に商いが成立せず、2万3,100株の買い注文を残しました。親会社Orchestra Holdingsとの株式交換比率は1株につき0.478株で、28日にOrchestra株が1,528円まで上昇したことで単純換算価値は約730円となり、株式交換を意識した連動が起きやすい状況でした。

新報国マテリアル(5542) 1,357円、+21.05%。高値1,421円まで上昇し一時ストップ高。9月24日に最先端半導体関連機器向け低熱膨張合金「IC-DX」の研究成果の日本語版を公開しており、半導体製造装置関連として買いが強まりました。28日当日の新規TDnet開示は確認できませんでした。

akippa(627A) 2,037円、+24.43%でストップ高引け。9月18日上場の直近IPOで、25日まで2日連続ストップ高。28日10時42分には住友商事(8053)が保有割合5.26%になったとの大量保有報告も確認されました。なお報告義務発生日は9月18日で、28日に新規取得したという意味ではありません。

レイヤード(634A) 2,611円、+23.69%でストップ高引け。9月25日に東証スタンダードへ上場し、公開価格1,400円に対して初値2,230円。28日は上場2営業日目で、明確な新規IRというより直近IPOの需給が中心です。

Orchestra Holdings(6533) 1,528円、+24.43%でストップ高配分。25日18時15分に株主優待制度の拡充と配当予想の修正を発表し、年間配当を従来の30円から50円へ引き上げました。取引時間中に商いが成立せず、11万5,100株の買い注文を残しています。

原田工業(6904) 1,035円、+16.95%でストップ高引け。車載アンテナを手掛け、自動運転関連として直近から物色が続いています。一方、28日付で急騰を直接説明する新規の会社開示は確認できませんでした。

HYUGA PRIMARY CARE(7133) 1,641円、+22.37%でストップ高配分。25日大引け後にMBOを発表し、公開買付価格は1株2,110円。28日は発表後最初の取引日で、49万1,600株の買い注文を残しました。

タカショー(7590) 451円、+13.60%。高値477円まで上昇し一時ストップ高。28日午前11時ごろ、子会社の国内工場再編を発表し、ドローン生産能力を従来比2倍の年1万台へ増やす計画が材料視されました。終値は上限価格から離れており、買い一辺倒ではありません。

サンメッセ(7883) 515円、+6.19%。高値565円まで上昇し一時ストップ高。25日は485円でストップ高引けでしたが、28日について急騰を直接説明できる新規IRは確認できませんでした。連日の大幅上昇で需給の影響が大きい局面として扱います。

こうして並べると、同じストップ高でも中身はかなり違います。MBO・増配・工場増強のように材料が明確な銘柄、直近IPOや株式交換のように需給構造が効いている銘柄、そして当日新規材料を確認できない銘柄が混在しています。翌営業日に見るべきなのは「ストップ高だった」という共通点ではなく、材料が継続するのか、買い注文が残ったのか、高値から押し戻されたのかです。

ストップ安は全市場では3銘柄でしたが、ETF2本を除く東証普通株はニデック(6594)の1銘柄です。ETFの指数連動要因と個別企業の材料を混ぜずに整理します。

📝 引け後IR|ハピネット上方修正、しまむらは上期7%増益

大引け後の重要IRでは、ハピネット(7552)が2027年3月期の中間期連結業績予想を引き上げました。売上高は2,000億円から2,300億円、営業利益は78億円から135億円、経常利益は80億円から135億円、中間純利益は50億円から90億円へ修正しています。

会社は玩具事業でコンビニ向けくじ商品やトレーディングカードが好調で、アミューズメント事業ではカプセルトイがヒット商品により伸びたと説明しています。一方、通期予想は据え置きました。最大商戦期であるクリスマス・年末年始の状況が現時点では不透明としているためです。中間期の上振れをそのまま通期へ足し込まない会社側の慎重姿勢も確認しておきたいポイントです。

しまむら(8227)は15時30分に2027年2月期第2四半期累計の決算を発表しました。上期の連結経常利益は前年同期比7.3%増の349億円。通期計画688億円に対する進捗率は50.8%です。ただし直近3カ月の6月から8月では経常利益が前年同期比3.5%減となり、売上高営業利益率も前年同期の9.2%から8.7%へ低下しました。

この2つの開示は28日の取引終了後に出た情報です。28日の日中株価や出来高の理由として後付けせず、29日以降の株価反応と出来高で市場評価を確認します。決算や業績修正では、数字が良いか悪いかだけでなく、通期予想の変更有無、利益率、商戦期の不確実性まで読むことが重要です。

今後の見通し

🔮 MARKET EYEの分析|対象期間:9月29日から10月2日

確認済み事実
28日はキオクシアが1兆円を超える売買代金を維持しながら4.37%安で安値引け。ニデックは出来高を前営業日の約7.37倍へ膨らませてストップ安でした。半導体・電子部品の売買代金上位は下落が多い一方、三井住友FG、みずほFG、第一生命グループなど金融株は上昇しています。大引け後にはハピネットの中間期上方修正と、しまむらの上期決算が出ました。

基本的な見方と根拠
短期では、前週に強かった半導体・電子部品の利益確定売りが一巡するかと、金融の相対的な強さが維持されるかを分けて確認します。キオクシアは1兆円規模の商いでも安値引けだったため、売買代金の大きさだけを強材料にはしません。ニデックは会社の正式な役員変更・減損処理の決定内容が未確定で、追加開示が価格形成に与える影響が大きい状態です。

好転を確認しやすい条件
キオクシアが28日安値5万3,340円を下回らず、売買代金が縮小しても終値を切り上げること。アドバンテスト、東京エレクトロン、イビデン、村田製作所などにも同時に買いが戻り、金融株も崩れなければ、資金が一方向に逃げているのではなく業種内外で循環していると判断しやすくなります。

悪化・見直し条件
キオクシアが1兆円規模の大商いを続けながら5万3,340円を明確に下回り、電気機器の売買代金上位がそろって安値を更新する場合です。ニデックについては、会社の正式開示で損失規模や経営体制に新たな不確実性が加わる場合、28日のストップ安を単なる短期需給として扱う見方は修正する必要があります。

次に確認する指標・開示・イベント
29日は9月末配当・優待銘柄の権利落ちにより、配当相当分だけ株価が機械的に低く始まる銘柄があります。単純な前日比だけで弱さを判断せず、権利落ち分を考慮します。ニデックの追加開示、ハピネットとしまむらの初期反応、半導体株の売買代金、銀行・保険の相対強度、TDnetの決算・業績修正・資本政策を確認します。

✅ まとめ|大商いの意味は値動きと材料で変わる

9月28日は、キオクシアが約1.01兆円を売買して4.37%安、ニデックが2,803万株を売買してストップ安となりました。どちらも大商いですが、キオクシアは高値圏での大量売買から安値引け、ニデックは報道と会社コメントを受けた急激な価格調整という違いがあります。

出来高首位のランドは2.35億株ですが、売買代金の中心はキオクシアです。低位株の株数を過大評価せず、株数、金額、通常時との増減、高値・安値、終値位置を組み合わせることで、その日の資金の動きが立体的に見えてきます。

ストップ高も11銘柄すべてを同じ強さとして扱うことはできません。買い注文を残して取引が成立しなかった銘柄と、一時ストップ高から売りを受けた銘柄では需給が異なります。引け後IRも同じで、28日の値動きへ後付けせず、翌営業日以降の出来高と価格で市場評価を確認します。

大商いだから強いのではなく、大商いのあとにどこで終わったか。材料はいつ出たのか。28日は、この基本を改めて確認できる一日でした。

情報源・参考資料

  1. 補足情報 Yahoo!ファイナンス 売買代金上位(2026年9月28日)
  2. 補足情報 Yahoo!ファイナンス 出来高上位(2026年9月28日)
  3. 補足情報 Yahoo!ファイナンス キオクシアホールディングス株式会社(285A)
  4. 補足情報 Yahoo!ファイナンス ニデック株式会社(6594)
  5. 補足情報 株探 ストップ高・ストップ安(2026年9月28日)
  6. 補足情報 ロイター ニデックの役員変更・大規模減損検討に関する会社コメント
  7. 一次情報 ニデック株式会社 再生に向けて -REDEFINED ニデック-
  8. 一次情報 ニデック株式会社 IR資料室
  9. 一次情報 ハピネット 株主・投資家情報
  10. 補足情報 ハピネット 2027年3月期中間業績予想修正(IFIS掲載・適時開示要約)
  11. 一次情報 しまむらグループ IR情報
  12. 補足情報 しまむら 2027年2月期第2四半期決算(株探速報)
  13. 一次情報 TDnet 適時開示情報閲覧サービス
  14. 補足情報 Yahoo!ファイナンス ストップ高ランキング(2026年9月28日)
  15. 補足情報 株探 オーウイル SBI証券の保有割合変更報告(2026年9月25日)
  16. 一次情報 BIPROGY・Spacid・ジィ・シィ企画 「みちびき」決済取引証明実証
  17. 一次情報 Sharing Innovations IRニュース
  18. 一次情報 新報国マテリアル 新着情報(半導体関連研究成果)
  19. 補足情報 株探 akippa 住友商事の大量保有報告
  20. 一次情報 JPX レイヤード新規上場時の気配運用
  21. 一次情報 HYUGA PRIMARY CARE IRニュース(MBO・公開買付け)
  22. 補足情報 株探 タカショー 国内工場再編・ドローン生産能力倍増

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