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8月26日の日本株・出来高ランキングTOP20|東電4%高、AI関連は決算前に明暗

MARKET EYE 編集部 2026.08.26 17:29 株式の記事一覧を見る →
8月26日の日本株・出来高ランキングTOP20|東電4%高、AI関連は決算前に明暗

対象取引日:2026年8月26日(水)/最終確認:2026年8月26日16時18分(日本時間)

2026年8月26日の東京株式市場では、日経平均株価が前日比473円14銭高の6万6329円57銭、TOPIXが19.32ポイント高の4112.99で取引を終えました。朝は日経平均が251円安で始まりましたが、売り一巡後はアドバンテストやソフトバンクグループなど値がさ株に買いが入り、後場に上昇幅を広げました。もっとも、出来高上位を見ると全面的なリスクオンではありません。東京電力ホールディングスとLINEヤフーが3%を超えて上昇した一方、キオクシア、太陽誘電、古河電工、IHIは2%前後下落し、翌朝の米エヌビディア決算を前にAI・半導体周辺では資金の選別が強まりました。

本稿は東証プライム市場の普通株を対象に、ETF、ETN、REIT、優先株などを除外して出来高上位20銘柄を抽出しています。終値、騰落率、出来高、売買代金、当日高値・安値は15時30分の大引け確定表示で確認しました。20日平均出来高は、当日を含めず8月25日までの直前20営業日の出来高を平均した比較基準です。株式分割や指数入れ替えなどで通常時の商いが大きく変わることもあるため、平均比は機械的な売買サインではなく「今日の注目度が普段より高かったか」を測る目安として使います。

8月26日の東証プライム出来高ランキングTOP20

順位 銘柄 終値/騰落率 出来高 20日平均比 売買代金 当日高安
1 NTT(9432) 169.6円/+0.24% 171,766,700株 0.64倍 291.1億円 168.2〜170.0円
2 ソフトバンク(9434) 239.5円/+0.08% 66,297,600株 0.80倍 159.0億円 238.8〜241.6円
3 ソニーFG(8729) 162.7円/+0.37% 64,522,700株 1.14倍 105.3億円 161.8〜164.9円
4 東京電力HD(9501) 538.3円/+3.96% 57,562,400株 1.51倍 309.5億円 518.1〜546.8円
5 フジクラ(5803) 5,305円/+0.25% 54,363,100株 0.83倍 2,851.1億円 5,110〜5,353円
6 日産自動車(7201) 318.5円/-1.64% 43,840,300株 1.23倍 140.3億円 317.8〜325.7円
7 ソフトバンクG(9984) 5,163円/+1.49% 32,658,800株 0.75倍 1,683.4億円 5,043〜5,235円
8 太陽誘電(6976) 9,060円/-2.27% 27,642,400株 1.16倍 2,486.3億円 8,743〜9,200円
9 三菱UFJ FG(8306) 3,579円/+1.42% 26,473,400株 0.67倍 945.1億円 3,540〜3,588円
10 古河電工(5801) 3,905円/-2.38% 25,680,100株 0.76倍 995.7億円 3,816〜3,950円
11 LINEヤフー(4689) 557.1円/+3.11% 25,286,800株 1.23倍 141.0億円 548.7〜564.0円
12 キオクシアHD(285A) 50,000円/-2.46% 23,640,300株 0.51倍 1兆1,907.1億円 49,760〜51,210円
13 日本製鉄(5401) 677.0円/+0.71% 23,160,400株 0.46倍 156.7億円 668.5〜681.1円
14 村田製作所(6981) 7,185円/+0.77% 19,311,100株 0.69倍 1,366.3億円 6,884〜7,211円
15 トヨタ自動車(7203) 3,070円/-0.39% 18,377,900株 0.53倍 566.3億円 3,066〜3,104円
16 住友電工(5802) 2,211.5円/+0.55% 16,164,600株 0.60倍 356.8億円 2,179〜2,233円
17 ホンダ(7267) 1,674.5円/-1.27% 15,818,400株 0.81倍 266.0億円 1,671〜1,706.5円
18 楽天グループ(4755) 772.7円/+0.49% 14,024,500株 0.73倍 108.9億円 765.4〜782.9円
19 サンリオ(8136) 1,210円/-0.37% 12,919,400株 0.44倍 157.1億円 1,205〜1,235円
20 IHI(7013) 2,638円/-2.15% 12,447,600株 0.84倍 329.3億円 2,624〜2,674円

上位20銘柄にストップ高・ストップ安はありません。値幅制限まで買いまたは売りが一方向に偏った銘柄はなく、最も大きく上昇した東京電力でも高値546.8円から538.3円へ戻して引けました。ランキング上位だからといって、すべてに強い新材料が出たわけではありません。この日の特徴は、普段から株数が多い通信株、金額ベースで巨大なAI関連株、平均を上回る商いを伴った東京電力・日産・太陽誘電・LINEヤフーが同じ表に並んだことです。

朝安から473円高へ反転したが、指数上昇の中身は偏っていた

日経平均は寄り付きで6万5604円49銭まで下げて始まりました。前日の米国株は主要指数が上昇していましたが、日本時間の翌朝にエヌビディアの決算発表を控え、東京市場では半導体・電子部品株に先回りした利益確定売りが出ました。その後は下値の堅さが確認され、アドバンテストやソフトバンクグループなど日経平均への寄与度が大きい銘柄が反発。後場寄りでは日経平均が343円高となり、15時には462円高まで上げています。終値も473円高で、高値圏を保ちました。

ただし「日経平均が上昇した=AI関連株が全面高」とは読めません。上位20ではソフトバンクグループが1.49%高、フジクラが0.25%高、村田製作所が0.77%高だった一方、キオクシアは2.46%安、太陽誘電は2.27%安、古河電工は2.38%安でした。同じAI・データセンター需要の恩恵候補でも、期待の織り込み度、直近の値幅、海外同業との連動性が異なります。指数の上昇は一部の値がさ株に押し上げられた面が強く、出来高表は「買われた市場」ではなく「イベント前にポジションを組み替えた市場」だったことを示しています。前場からの転換過程は8月26日の日本株・前場引け分析と合わせると確認しやすくなります。

東京電力は出来高1.51倍、株価上昇より需給の変化が重要

東京電力HDは終値538.3円、前日比3.96%高で、上位20の値上がり率首位でした。出来高は5756万2400株と直前20営業日平均の1.51倍。売買代金は309億4862万円で、始値518.9円から高値546.8円まで買われました。普段より明確に多い売買を伴っているため、単なる薄商いの上昇ではありません。一方、高値から8.5円押して引け、終値は当日レンジの上限に張り付いていません。上値で利益確定や戻り売りも出たことが読み取れます。

当日、決算、業績予想の修正、自社株買い、原子力発電所の新たな認可など、3.96%高を単独で説明できる新しい会社開示は確認できませんでした。したがって「このニュースで上がった」と断定するのは避けるべきです。直前25日に5.7%下げていた反動、電気・ガス業への資金回帰、原油安による燃料費負担の改善期待、信用取引の買い戻しなどが重なった需給主導の反発と考えるのが妥当です。重要な分岐は、8月25日終値517.8円と当日高値546.8円です。517円台を再び割れば反発の失速、546.8円を出来高を保ったまま超えれば短期資金の継続を確認できます。

なお、需給主導の動きは業績改善を保証しません。東京電力は燃料価格、電力販売、柏崎刈羽原発の稼働状況、福島第一原発の廃炉・賠償費用など複数の不確実性を抱えます。株価が強い日ほど、短期の値幅と中長期の企業価値を分ける必要があります。今回は固有材料の一次情報が足りないため、新しい個別記事は作らず、既存の東京電力HD分析へつなぐ扱いにしました。

NTT・ソフトバンク・ソニーFGは株数上位でも異常出来高ではない

NTTは1億7176万6700株で出来高1位でしたが、20日平均比は0.64倍です。ソフトバンクも6629万7600株で2位ながら0.80倍。どちらも株価が200円前後で発行済み株式数が多く、日常的に出来高上位へ入りやすい銘柄です。出来高ランキングの順位だけを見て「資金が急に集中した」と判断すると誤解します。NTTの売買代金は291.1億円、ソフトバンクは159.0億円で、株数が少ないキオクシアやフジクラの売買代金を大幅に下回りました。

ソニーFGは出来高6452万2700株、20日平均比1.14倍で、通信2社より相対的に商いが増えています。ただし終値は162.7円、上昇率は0.37%、当日高値164.9円からは2.2円押しており、買いが一方向へ加速した形ではありません。保険・金融セクターが市場上昇率の上位に入ったため、セクター配分の買いを受けた可能性がありますが、新しい決算や資本政策が当日出たわけではありません。

初心者向けに整理すると、出来高は「何株売買されたか」、売買代金は「いくら動いたか」、20日平均比は「普段との違い」です。NTTは株数の王者、キオクシアは金額の王者、東京電力は普段との差が大きい銘柄でした。この三つの尺度を分けることで、ランキングの意味が見えてきます。

キオクシア・太陽誘電・古河電工はエヌビディア決算前に売り優勢

キオクシアは終値5万円、2.46%安でした。出来高2364万300株は20日平均の0.51倍にすぎませんが、売買代金は1兆1907億円と上位20で断トツです。株価水準が高いため、株数が12位でも実際に動いた金額はNTTの約41倍になります。当日安値4万9760円からは240円戻したものの、始値5万260円を下回って引けました。翌朝のエヌビディア決算と、その後に示されるAIサーバー需要見通しを前に、積極的な持ち高を落とす動きが優勢だったと考えられます。

太陽誘電は終値9060円、2.27%安。出来高は20日平均比1.16倍で、売買代金2486億円を伴いました。始値9200円がそのまま高値となり、朝から売りが優勢。安値8743円から317円戻したため投げ売り一辺倒ではありませんが、終値は前日終値9270円を回復できませんでした。電子部品株はスマートフォン、自動車、AIサーバーなど複数需要へ連動する一方、決算前後には半導体テーマ全体のポジション調整に巻き込まれます。9,200円を戻せるか、8,743円を再び試すかが翌日の短期分岐です。

古河電工は前日に10.34%上昇した反動もあり、3905円で2.38%安。出来高は20日平均比0.76倍で、前日の熱狂から商いが沈静化しました。当日安値3816円から89円戻しており、8月6日の好決算・通期予想上方修正に対する中期評価が消えたとは言えません。しかし、前日の4000円を維持できなかったため、短期的には利益確定が勝りました。フジクラは5305円で小幅高だったものの、朝に5110円まで売られてから5353円へ戻す大きな往来です。両社の値動きは同じ電線・データセンター関連でも一致せず、銘柄固有のポジション量が結果を分けたとみられます。

LINEヤフーは3.11%高、日産は平均比1.23倍で安値圏

LINEヤフーは557.1円、3.11%高。出来高2528万6800株は20日平均比1.23倍で、終値は高値564円から6.9円下でした。上昇率と出来高増加がそろっており、短期的な買いの強さは確認できます。ただし、この日に会社側から業績予想修正、大型M&A、自社株買いなどの新規開示は確認できません。市場全体でサービス・金融・内需系へ買いが広がったこと、直近レンジ上放れを意識したテクニカルな資金が入った可能性はありますが、固有材料と断定できないため個別記事化は見送りました。次は564円を終値で超えるか、窓を空けて始まった548円台を維持できるかを見ます。

日産自動車は318.5円、1.64%安で、出来高は20日平均比1.23倍。高値325.7円に対して終値は当日安値317.8円に近く、増えた売買の中で売りが優勢でした。トヨタは0.39%安、ホンダは1.27%安で、自動車3社がそろって軟調です。ドル円が159円近辺の円安でも自動車株が買われなかったことは、為替だけで業績期待を決められないことを示します。関税、世界販売、価格競争、電動化投資、販売奨励金など不透明要因が残るためです。

日産の317.8円は翌日以降の下値確認点です。出来高が再び平均を超えたまま317円台を割れば売り継続の可能性が高まり、325.7円を回復すれば短期の売りを吸収したと判断しやすくなります。トヨタは3066〜3104円、ホンダは1671〜1706.5円という当日レンジのどちらへ抜けるかが次の焦点です。

三菱UFJと金融株への資金移動、上昇の条件は国内金利

三菱UFJは3579円、1.42%高。高値3588円に近い水準で引け、売買代金945億円でした。出来高は20日平均の0.67倍で、異常な商いではありませんが、銀行・保険・証券が業種別上昇率の上位となる中で、大型金融株へ資金が配分された一日でした。ソニーFGの出来高増加、上位20外では東京海上やSBIホールディングスの上昇も、AI株だけに資金が集中しなかったことを裏付けます。

銀行株にとって、国内金利の上昇は貸出金利と預金金利の差である利ざやを改善させる可能性があります。一方、金利が急上昇すれば保有債券の評価損が増え、景気悪化で信用コストが膨らむ懸念もあります。8月26日朝に発表された企業向けサービス価格は前年比3.6%上昇し、日銀の追加利上げ観測を意識させました。ただし、それだけで翌会合の利上げが決まったわけではありません。三菱UFJは3588円突破と3540円維持を短期の確認点にし、同時に日本国債利回りと日銀高官発言を追う必要があります。

防衛・素材株は弱含み、テーマ株でも原油とイベントを無視できない

IHIは2638円、2.15%安。出来高は20日平均比0.84倍で、売買代金329億円でした。当日高値2674円を回復できず、安値2624円に近い水準で引けています。防衛関連は中長期の受注拡大期待を持つ一方、直近の中東情勢に緊張緩和期待が出ると、短期資金が利益確定へ回ることがあります。当日に新しい業績下方修正や大型案件の失注が確認されたわけではなく、地政学プレミアムの縮小と持ち高調整を分けて考えるべきです。

日本製鉄は0.71%高、住友電工は0.55%高でしたが、20日平均比はそれぞれ0.46倍、0.60倍にとどまりました。価格が上がっても商いが伴っていないため、強い資金流入を断定できません。素材株では中国需要、原材料価格、米国の通商政策が業績へ影響します。防衛株では予算と受注残、素材株ではマージンと需要が本質であり、テーマの人気だけで同じ方向へ動き続けるわけではありません。

強気・中立・弱気の3シナリオと翌日見る価格帯

強気シナリオは、エヌビディアが高い成長率だけでなく先行きの売上見通しでも市場期待を上回り、AI投資継続が確認されるケースです。この場合、キオクシア5万1210円、太陽誘電9200円、フジクラ5353円、ソフトバンクG5235円の当日高値突破が焦点になります。東京電力は546.8円、LINEヤフーは564円を出来高を保ちながら超えれば、独自の上昇トレンドを示しやすくなります。

中立シナリオは、エヌビディアの決算が概ね予想通りで、日経平均が6万6000円台でもみ合うケースです。AI関連は高安まちまちとなり、金融・通信・内需へ資金が循環します。この場合はNTT168.2〜170円、三菱UFJ3540〜3588円、フジクラ5110〜5353円のレンジ内で、出来高が細るか増えるかを見ます。材料待ちで出来高が低下するなら、方向を決めつけず次の経済指標を待つのが合理的です。

弱気シナリオは、エヌビディアのガイダンスが期待を下回る、米長期金利が再上昇する、または地政学リスクが原油価格を押し上げるケースです。キオクシア4万9760円、太陽誘電8743円、古河電工3816円、ソフトバンクG5043円の当日安値割れに注意します。自動車では日産317.8円、ホンダ1671円が下値の目安です。安値を出来高増加とともに割れば、単なる日中ノイズではなくリスク削減が加速している可能性があります。

MARKET EYEの結論――順位より「平均差」と「金額」を見る

8月26日の出来高TOP20が示した中心テーマは、指数の続伸よりも「イベント前の資金再配置」です。株数首位はNTT、売買代金首位はキオクシア、普段との差が最大だったのは東京電力でした。NTTが1位でも20日平均比0.64倍なのに対し、東京電力は4位でも1.51倍です。出来高順位だけを追うより、普段との比較、売買代金、終値が高値・安値のどちらに近いかを組み合わせる方が、売り手と買い手の強さを正確に捉えられます。

個別記事は作成していません。東京電力、LINEヤフー、日産、太陽誘電は商いが増えましたが、当日の値動きを直接説明する決算、業績修正、自社株買い、M&A、大型受注、行政処分などの固有材料を一次情報で確認できなかったためです。出来高が多いという理由だけで「上昇理由」を作らず、確認できた事実はランキング記事内へ集約しました。前日との変化は8月25日の日本株出来高TOP20、朝の前提条件は8月26日のMARKET EYE朝刊と比較できます。

次に確認する順番は、①エヌビディア決算とガイダンス、②日本のAI・電子部品株が当日高安のどちらへ抜けるか、③東京電力とLINEヤフーが平均超の出来高を維持するか、④三菱UFJを中心とする金融株へ資金循環が続くか、⑤ドル円・米長期金利・原油が企業業績の前提を変えないか、です。本記事は公開情報を基に市場の構造を学ぶための分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。

情報源・参考資料

  1. 一次情報 日本取引所グループ|東京証券取引所日報
  2. 一次情報 NVIDIA Investor Relations|NVIDIA 2nd Quarter FY27 Financial Results
  3. 補足情報 Yahoo!ファイナンス|東証プライム出来高ランキング
  4. 補足情報 Yahoo!ファイナンス|日本株の株価・時系列データ
  5. 補足情報 株探配信・ライブドアニュース|8月26日15時の日経平均と指数寄与度
  6. 補足情報 財経新聞・フィスコ|8月26日後場寄り付き概況

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