9月3日出来高・売買代金上位10|NTTが出来高首位、キオクシアに1.16兆円

対象日:2026年9月3日 | 情報確認:2026-09-03 16:21 JST
- 【市場で起きたこと】出来高首位はNTT、売買代金首位はキオクシア
- 出来高上位10銘柄:株数が多い銘柄は何を意味するか
- 売買代金上位10銘柄:実際に大きな資金が動いた場所
- 出来高と売買代金を同時に見る4つの手順
- 今日の資金移動:金融・鉄鋼と半導体で性格が違った
- 前日との比較:全面安から「選ぶ相場」へ
- 注意点:ランキングは売買理由を自動的には教えてくれない
- 次の確認点:上位銘柄が翌日も残るか
- 同じ銘柄が両ランキングに入ると何が分かるか
- 株価が低い銘柄ほど出来高が膨らみやすい理由
- ランキングの更新時刻に注意:15分遅延と終値を混同しない
- 出来高急増を見たときの確認手順
- Q&A:ランキングでよくある誤解
- 上位10銘柄の重複から市場の中心を絞り込む
- 前日比だけでなく日中高安を見る理由
- 5日・20日平均との比較で「本当に異常な出来高」かを見る
- 翌日のランキングで確認したい変化
- ランキングを記録するときの実務ポイント
- 情報源・参考資料
- 情報源・参考資料
【市場で起きたこと】出来高首位はNTT、売買代金首位はキオクシア
9月3日の東証プライム出来高ランキングではNTT株式会社(9432)が首位となり、15時30分の確定値で2億669万9,600株。2位はソニーフィナンシャルグループ株式会社(8729)の7,070万4,800株、3位は日本製鉄株式会社(5401)の7,018万6,900株でした。一方、売買代金ランキングは16時04分更新の確定値で、キオクシアホールディングス株式会社(285A)が約1兆1,673億円と突出しました。2位の株式会社アドバンテスト(6857)は約2,725億円で、首位との差は非常に大きくなっています。
Yahoo!ファイナンスはランキング画面の出来高・売買代金が最低15分遅れになる場合があると明記しています。このため出来高上位10は、ランキング候補を確認したうえで各銘柄ページの15時30分確定値を照合して並べ直しました。売買代金上位10は16時04分更新のランキングを使用しています。取得時刻と集計方法を分けて記録することで、遅延表示を終値確定データと混同しないようにしています。
出来高上位10銘柄:株数が多い銘柄は何を意味するか
出来高上位には、株価が比較的低く発行株式数の大きい通信・金融・自動車などが入りやすい傾向があります。例えばNTT株式会社(9432)は173.2円で、1株あたりの価格が低いため、同じ資金額でも取引株数が大きくなります。逆に株価が数万円の半導体株は、少ない株数でも売買代金が大きくなります。したがって「出来高が多い=最も大きな資金が入った」とは限りません。
2位のソニーフィナンシャルグループ株式会社(8729)は2.89%高、3位の日本製鉄株式会社(5401)は1.89%高、5位の株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は1.90%高でした。大量の株数が動いたうえで上昇したため、鉄鋼・金融などへの物色の強さを確認できます。一方、株式会社フジクラ(5803)は2.73%安で出来高8位。出来高増加が必ずしも買い優勢を意味しない典型例です。
売買代金上位10銘柄:実際に大きな資金が動いた場所
売買代金首位のキオクシアホールディングス株式会社(285A)は1銘柄だけで1兆円を超えました。これは、9月3日の日本株で投資家の関心と資金が極めて集中したことを示します。ただし終値は1.31%高であり、「巨額資金が動いた=一方向の買い」という意味ではありません。高値圏で利益確定する投資家と、押し目を拾う投資家の双方が活発に売買すると売買代金は膨らみます。
2位の株式会社アドバンテスト(6857)は0.80%安、5位の株式会社フジクラ(5803)は2.73%安、6位のイビデン株式会社(4062)は2.40%安でした。半導体・AI関連の一部では大きな資金が動きながら株価が下落しています。その一方、レーザーテック株式会社(6920)は4.14%高、東京エレクトロン株式会社(8035)は0.36%高。半導体関連の中でも一枚岩ではなく、銘柄ごとの需給差が大きい一日でした。
出来高と売買代金を同時に見る4つの手順
第一に、出来高上位で「参加者が集まった銘柄」を確認します。第二に、売買代金上位で「本当に大きな資金が動いた銘柄」を確認します。第三に、同じ銘柄が両方へ入っているかを見ます。第四に、その銘柄の騰落率を確認し、買い優勢か売り優勢かを推測せず、値動きと出来高をセットで観察します。
今日の資金移動:金融・鉄鋼と半導体で性格が違った
日経平均は111円安、TOPIXは0.50%高でした。この指数差とランキングを重ねると、値がさ半導体・成長株に売りが残る一方、銀行や鉄鋼などTOPIX寄与の大きい銘柄には買いが入りやすかったことが見えてきます。株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、日本製鉄株式会社(5401)、ソニーフィナンシャルグループ株式会社(8729)が出来高上位で上昇したことは、その資金移動と整合的です。
同時に、キオクシアホールディングス株式会社(285A)が売買代金で圧倒的首位となったため、半導体から資金が完全に抜けたとも言えません。半導体関連の中で、上がる銘柄と下がる銘柄の選別が強まっていると考える方が正確です。セクター全体を一括りにすると、この違いを見落とします。
前日との比較:全面安から「選ぶ相場」へ
9月2日は日経平均が1,889円安となり、東証33業種がすべて下落しました。9月3日はTOPIXが反発し、石油・海運・商社などが上昇。ランキングにも銀行、鉄鋼、通信、半導体など複数の業種が混在しています。これは「全部売る」から「売る銘柄と買う銘柄を分ける」へ市場心理が変わったことを示す材料です。
前日の出来高上位10は9月2日の出来高上位10銘柄、当日の前場の資金移動は9月3日の日本株前場引けで確認できます。前日から順位がどう変わったかを見ると、一日だけの数字よりも資金の継続性を判断しやすくなります。
注意点:ランキングは売買理由を自動的には教えてくれない
例えば株価が上昇して出来高が増えても、材料買い、ショートカバー、指数連動買い、リバランスなど複数の可能性があります。反対に株価が下落しながら売買代金が大きい場合も、大口売りだけでなく押し目買いが大量に入っていることがあります。ランキング単体で投資家の意図を断定しないことが、データを正しく読む基本です。
次の確認点:上位銘柄が翌日も残るか
翌日に見るべきなのは、キオクシアホールディングス株式会社(285A)の売買代金が引き続き突出するか、銀行・鉄鋼の出来高が維持されるか、半導体の中で上昇銘柄が増えるかです。出来高上位の顔ぶれが一日で大きく入れ替わる場合は短期資金の回転が速い可能性があります。数日続けて同じ業種が上位に残る場合は、資金移動がより持続的になっている可能性を考えます。
同じ銘柄が両ランキングに入ると何が分かるか
9月3日は株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、株式会社フジクラ(5803)、ソフトバンクグループ株式会社(9984)、太陽誘電株式会社(6976)などが出来高上位と売買代金上位の両方に入りました。両方に入る銘柄は、取引株数だけでなく資金額でも市場の中心にいたと判断しやすくなります。ただし、上昇した銘柄と下落した銘柄が混在しているため、「中心にいた=買われた」ではありません。
例えば株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は1.90%高で、銀行株への資金流入と整合的でした。一方、株式会社フジクラ(5803)は2.73%安。大きな資金が動きながら下落したため、売り圧力と押し目買いの双方が強かった可能性を考えます。ランキングは方向を教える指標ではなく、注目度と参加者の厚みを示す入口です。
株価が低い銘柄ほど出来高が膨らみやすい理由
100万円を投資すると仮定すると、株価200円の銘柄なら約5,000株、株価5万円の銘柄なら20株程度しか買えません。この単純な違いだけでも出来高の桁は大きく変わります。そのためNTT株式会社(9432)のような低位大型株と、キオクシアホールディングス株式会社(285A)のような高価格帯の銘柄を「株数だけ」で比較するのは適切ではありません。
売買代金:株価×出来高で、実際にどれだけ大きな金額が動いたかを見る。
騰落率:その大量売買の結果、価格がどちらへ動いたかを見る。
3つをセットにすると、単独ランキングより相場の構造が分かりやすくなります。
ランキングの更新時刻に注意:15分遅延と終値を混同しない
今回の出来高上位10は、15時30分の各銘柄ページの確定出来高を照合して順位を再構成しています。売買代金上位10は16時04分更新のランキングを基準にしました。情報サービスではランキング画面への反映に時間差があり、個別銘柄ページの確定出来高とランキング画面の株数が一時的に一致しないことがあります。この記事ではその差を確認し、より新しい15時30分確定値を優先しました。
これは実務上かなり重要です。午後3時30分に市場が閉じても、配信側の集計や訂正がその瞬間に全画面へ同期されるとは限りません。ランキングを保存する場合は「何時何分時点」をセットにし、翌日以降の比較も同じデータ系列・同じ取得ルールで行うと、順位変化の意味を取り違えにくくなります。
出来高急増を見たときの確認手順
①前日比で株価が上昇か下落か、②売買代金も上位か、③会社IRやTDnetに当日材料があるか、④業種全体も同方向か、⑤翌日も出来高が維持されるか、の順で確認します。単日だけ出来高が急増して翌日に通常水準へ戻る場合は、イベントや短期資金による一過性の可能性があります。数日連続で出来高と売買代金が高水準なら、機関投資家を含む大きな資金移動が続いている可能性を検討しやすくなります。
ただし、誰が売買したかはランキングだけでは分かりません。海外投資家、個人、事業法人、証券自己などの主体別データは別の統計です。「出来高が増えたから外国人が買った」といった断定は避け、投資部門別売買状況が公表された後に照合します。
Q&A:ランキングでよくある誤解
Q. 売買代金1位は翌日も上がりやすい?
A. そうとは限りません。売買代金は売りと買いの成立額なので、売りが優勢でも大きくなります。終値の位置、日中高安、材料、翌日の気配を別に確認します。
Q. 出来高が前日より増えたら強い?
A. 上昇しながら増える場合も、下落しながら増える場合もあります。高値で大量の売りが出て出来高が膨らむこともあるため、価格方向とセットで読みます。
Q. 上位10だけ見れば市場全体が分かる?
A. 上位銘柄は市場の中心を把握するには有効ですが、TOPIX、騰落数、業種別騰落も必要です。大型株だけに資金が集中しているのか、幅広い銘柄に広がっているのかを確認して初めて、地合いを評価できます。
上位10銘柄の重複から市場の中心を絞り込む
出来高上位と売買代金上位の両方に顔を出す銘柄は、株数と資金額の双方で注目度が高かった銘柄です。9月3日は太陽誘電株式会社(6976)、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、株式会社フジクラ(5803)、ソフトバンクグループ株式会社(9984)が両方の上位10に入りました。これらを最初に見ると、その日の市場で売買が集中したテーマを短時間で絞り込めます。
ただし4銘柄の方向は同じではありません。株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)とソフトバンクグループ株式会社(9984)は上昇、株式会社フジクラ(5803)は下落、太陽誘電株式会社(6976)はほぼ横ばいでした。大量売買の「結果」が異なるため、ランキングは買い銘柄リストではなく、需給の衝突が大きかった銘柄リストとして読むのが適切です。
前日比だけでなく日中高安を見る理由
終値の前日比が小さくても、日中に大きく上昇した後に押し戻されていれば、売買代金の中には高値での利益確定が多く含まれる可能性があります。逆に終値が下落でも、安値から大きく戻していれば押し目買いが入った可能性があります。出来高・売買代金上位銘柄では取引参加者が多いため、終値だけでなく始値、高値、安値、終値の4本値を確認することで、売買の攻防をより正確に捉えられます。
特に半導体やAI関連は日中の値幅が大きくなりやすく、同じプラス1%でも「寄り付きから一貫して上昇した1%」と「一時5%高から押し戻された1%」では意味が異なります。ランキング記事で翌日の注目銘柄を作る場合は、単純な順位ではなく、終値が日中レンジのどこに位置したかも確認します。
5日・20日平均との比較で「本当に異常な出来高」かを見る
出来高が多いか少ないかは、その銘柄の通常水準との比較が必要です。NTT株式会社(9432)の1億株と、普段数十万株しか取引されない銘柄の500万株をそのまま比較することはできません。実務では、当日出来高を直近5日や20日の平均出来高と比べ、「いつもの何倍か」を確認します。これにより、絶対株数では目立たなくても異常に商いが増えた銘柄を見つけられます。
ただし平均出来高は株式分割、指数採用、決算発表、増資、TOBなどのイベントで大きく変わります。比較期間に特殊日が含まれている場合は、倍率だけを機械的に評価しないことが重要です。また市場全体の売買代金が急増した日は、多くの銘柄で出来高が増えるため、個別銘柄だけの異常ではない場合があります。
翌日のランキングで確認したい変化
第一に、売買代金首位のキオクシアホールディングス株式会社(285A)が翌日も首位級を維持するか。第二に、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株が出来高上位に残るか。第三に、日本製鉄株式会社(5401)など景気敏感株の商いが続くか。第四に、下落した株式会社フジクラ(5803)やイビデン株式会社(4062)の売買代金が減るか増えるかです。
売買代金が高水準のまま株価が下げ止まる場合は、売りを吸収する買いが強まっている可能性があります。逆に売買代金が増えながら安値を更新する場合は、売り圧力が継続している可能性があります。このように「金額」と「価格の方向」をセットで追うことで、翌日のランキングは単なる順位表ではなく需給の変化を見る道具になります。
ランキングを記録するときの実務ポイント
毎日比較するなら、取得サイト、取得時刻、市場区分、ETF等を除外するかどうかを固定します。条件が変わると、順位の変化が市場要因なのか集計条件の違いなのか分からなくなります。MARKET EYEでは東証プライム普通株を中心にし、ランキングの更新時刻を記録することで日々の比較可能性を保ちます。
また、同じ銘柄が数日続けて上位に残る場合でも、株価方向が変われば意味も変わります。上昇しながら高商いが続いた後、出来高を伴って反落するなら利益確定が強まった可能性があります。逆に下落中の高商いから、出来高を保ったまま安値を切り上げれば需給改善を確認する材料になります。順位の継続と価格の変化を同時に記録することが重要です。
情報源・参考資料
情報源・参考資料
- 一次情報 日本取引所グループ|売買代金ランキング
- 一次情報 日本取引所グループ|株式・債券市況
- 補足情報 Yahoo!ファイナンス|出来高ランキング(東証プライム)
- 補足情報 Yahoo!ファイナンス|売買代金ランキング(東証プライム)
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