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日経平均647円安、値下がり84%|10月2日大引けと月曜注目3銘柄

MARKET EYE 編集部 2026.10.02 17:24 株式の記事一覧を見る →
日経平均647円安、値下がり84%|10月2日大引けと月曜注目3銘柄

10月2日(金)の東京市場は、前日までの急騰をいったん冷ます一日になった。日経平均は647円26銭安の6万8,309円46銭。だが、より大事なのは下げ幅だけではない。東証プライムで値下がりした銘柄は1,306、値上がりは215。売りが指数の一部にとどまらず、市場の広い範囲に及んだ。一方でフジクラやINPEXなどに買いが残り、資金が完全に引いたわけでもない。月曜は米雇用統計を受けた金利と円、原油の変化を、銘柄ごとの出来高と合わせて確認したい。

📊 10月2日・大引けの要点
日経平均:68,309円46銭(前日比647円26銭安)
TOPIX:4,091.00(40.98ポイント安)
プライム市場:値上がり215/値下がり1,306/変わらず31銘柄(ロイター集計)
売買高:約25億1,171万株、売買代金:約8兆2,978億円
週明けの確認軸:ソフトバンクグループ、フジクラ、INPEX

📉 日経平均647円安、TOPIXも下落した金曜日

日経平均は6万8,313円46銭で始まり、一時6万8,132円16銭まで下げた。高値は6万8,741円49銭、終値は6万8,309円46銭で、前日比0.94%安。前日10月1日は2,203円高、9月30日も1,272円高だった。2日間で合計3,475円45銭上がった後の下落であり、短期的な持ち高の調整が起きやすい局面だった。急騰直後には、利益を確定する売りと、上昇が続くかを確かめたい買いが交錯する。

しかし「上がりすぎた反動」だけで片づけると、今日の弱さを見落とす。TOPIXは40.98ポイント安の4,091.00、率で0.99%安。日経平均より広い銘柄の時価総額を反映する指数も下落した。ロイター集計ではプライム市場の値下がりが1,306銘柄で、値上がり215銘柄の約6倍。集計対象1,552銘柄に対する値下がりの割合は約84.1%に達する。指数の押し下げが数社だけの問題なら、これほど広い下落にはなりにくい。

プライム市場の売買高は概算で25億1,171万株、売買代金は約8兆2,978億円。前日の約8兆7,228億円より少ないものの、商いが細った静かな下げではない。売買代金は買いと売りの成立額の合計なので、金額が大きいだけでは資金流入とは言えない。今日の騰落内訳と合わせると、相応の取引を伴う広い売りがあった、と読むのが妥当だ。銘柄数は配信元で多少差があるため、本文ではロイターの215・1,306・31に統一した。

🔎 指数寄与度が示す「売り」と「残った買い」

日経平均を最も押し下げたのはソフトバンクグループで、寄与度は約316円34銭のマイナス。東京エレクトロンも約242円72銭押し下げた。この2社の合計だけで約559円となり、日経平均全体の下落幅647円の大部分に相当する。寄与度は一社の株価変動が指数を何円動かしたかを示す概算で、企業価値の増減額ではない。値がさ株の値動きが、見出しの日経平均を大きく変える。

逆方向ではアドバンテストが約220円06銭押し上げ、フジクラが約46円52銭続いた。もしこの買いがなければ日経平均の下げはさらに大きかった。ただし、プラス寄与のある半導体株を見て「半導体は強い」とまとめるのも早い。東京エレクトロンやディスコは下落し、アドバンテストやキオクシアホールディングスは上昇した。同じ成長テーマの中で投資家が選別している。

昨日の記事ではアドバンテストが日経平均を約722円押し上げたことを取り上げた。今日は同社が上がり続けても市場全体を支えきれなかった。この差が重要だ。前日の相場と3銘柄の確認条件は10月1日の大引け総合に整理してある。前日記事の材料を繰り返すより、今日は強い銘柄が残る一方で、売りが市場全体へ広がったという変化を押さえたい。

🧭 33業種で上昇は4業種、資金はどこへ向かったか

終値時点の東証33業種では、上昇したのは非鉄金属、鉱業、石油・石炭製品、海運業の4業種。残り29業種は下落した。上昇率は非鉄金属が約2.99%、鉱業が約2.03%、石油・石炭製品が約1.28%、海運が約0.36%。フジクラ、古河電気工業、住友電気工業などの電線株に買いが入り、INPEXも上昇した。反対に証券・商品先物、不動産、その他金融、輸送用機器、情報・通信などは弱かった。

非鉄金属という業種には、銅や電線、電子材料に関わる会社が含まれる。フジクラの光ファイバーや電力関連の事業を考えると、AI向けデータセンターの設備投資を連想しやすい。ただし、同社株の一日の上昇を、そのまま発注増加の確定事実に置き換えることはできない。設備投資が受注や利益へどれだけつながったかは、会社の決算や事業別開示で確認する必要がある。

鉱業と石油・石炭製品の上昇は、原油価格の上昇が資源を扱う企業には追い風と見られた面がある。一方、原油高は国内で燃料を購入する運輸、化学、食品、家計には負担になり得る。同じ「原油高」でも企業によって損益への経路が逆になる。海運株の上昇を地政学だけで説明するのも避けたい。運賃、燃料費、船舶需給という別の要因があるため、業種指数の上昇を即座に業績改善と断定できない。

9月30日は33業種がすべて上昇し、10月1日は11業種だけが上昇、2日は4業種に絞られた。3営業日で市場の広がりが急速に変わっている。9月30日の全面高を振り返る記事と比べると、指数の高さを支える銘柄と、多くの投資家が実際に持つ銘柄の動きが離れていることが分かる。

🌍 米国株・金利・円・原油を日本株へどうつなぐか

前日1日の米国株は、ダウ平均とナスダックが小幅に上昇した。東京の大幅安を単純に米株安の連鎖とは説明しにくい。むしろ東京市場には、前日までの急騰、米国の長期金利、原油、夜に控える米雇用統計が同時に作用した。ロイターによると、米10年国債利回りは1日に約5.34%まで上昇し、2日のアジア時間には約5.25%付近で推移した。利回りが上がると、将来の利益を高く評価されている成長株には、株価を評価し直す圧力がかかりやすい。

ドル円は2日の東京時間に157円台後半から158円台前半の間で振れた。円安は輸出企業の外貨建て売上を円換算するときには追い風となり得るが、輸入する原油や部品の円建て価格を押し上げる。一方、円高方向へ振れると輸出株には警戒材料となる。東京の9月消費者物価指数は生鮮食品を除く総合で前年同月比2.7%上昇し、8月の1.8%から伸びが拡大した。これは日銀の政策を考える材料だが、東京の速報値だけで次回会合の判断が決まるわけではない。

原油は前日1日にWTI先物が1バレル92ドル87セントへ上昇し、2日のアジア時間もブレント先物は100ドルを上回った。中東情勢と中国の石油製品輸出停止の報道が供給不安につながった。報道された軍事・外交上の動きが、実際の供給量をどこまで変えるかはまだ確定していない。国内ではINPEXなど資源株が買われたが、同じ原油高が燃料の購入側には重荷となる。円安と重なる場合には、輸送費や電力費を通じて生活コストにも波及し得る。

金現物は2日15時25分(日本時間)時点で1トロイオンス4,188.28ドルと、週を通じては2%超の下落基調だった。地政学リスクがあるから金が必ず上がるわけではない。米ドルと米金利が高いと、金利を生まない金を持つ相対的な魅力が下がる場合がある。株、原油、金を別々に眺めず、米雇用統計で金利見通しがどう変わるかを共通の軸に置きたい。

🕒 先物と今夜の米雇用統計、月曜朝までの時差

大阪取引所の日経225先物12月限は2日15時45分の清算値が6万8,650円で、前日清算値比360円安だった。現物の日経平均終値6万8,309円46銭との差は約340円54銭。ただし、先物と現物は配当や満期までの期間の違いがあるため、この差をそのまま「月曜は340円高で始まる」という予告にはできない。しかも金曜夜から月曜朝までに海外株や為替が動く。

米労働統計局の予定では、米国9月雇用統計は10月2日午前8時30分の米東部時間に公表される。日本時間では同日21時30分。東京の大引け時点ではまだ結果が出ていない。雇用者数だけでなく失業率と平均時給、過去分の改定も確認したい。結果が予想より強ければインフレと追加利上げへの見方、弱すぎれば景気減速への懸念が、それぞれ株式市場に働き得る。どちらの場合も雇用統計の一つの数字だけで月曜の方向を断定しない。

週明け10月5日(月)は東京市場の営業日。最初に見るのは夜間の日経225先物と米10年金利、ドル円、原油の変化だ。その後、寄り付きの大口注文が落ち着いてもTOPIXと値上がり銘柄数が改善するかを確認する。寄り付きの一時的な指数反発だけでは、金曜に広がった売りが収まったとは言えない。

👀 月曜の確認銘柄① ソフトバンクグループ株式会社(9984)

2日の終値は6,310円で前日比391円安。高値6,695円、安値6,247円、出来高5,983万5,800株だった。日経平均を約316円押し下げたため、月曜の指数反発を見極めるうえで外せない。会社固有の新しい悪材料だけでこの下落を説明できるかは確認できず、前日までの急騰からの調整、金利への警戒、指数連動の売買も合わせて考える必要がある。

確認する価格は6,310円、6,247円、6,695円。まず終値6,310円を上回って推移できるか。次に、金曜安値6,247円を割らず、売買が極端に減らないかを見る。さらに前日高値6,695円を回復し、東京エレクトロンなど他の大型株にも買いが広がれば、指数の反発には厚みが出る。逆に6,247円を下回り、5,983万株という金曜の大商いに近い出来高で売られるなら、下値を探る動きとして警戒したい。

日足では大きく下げた後に安値から63円戻して引けたが、これだけで反転とは言えない。週足・月足では9月末からの急変動の中にあり、年初来高値9,074円からは離れている。直近の信用買い残は約3,044万株で売り残約456万株より多い。信用残は速報の当日売買ではなく週次の需給なので、月曜の新規買いと混同しない。半導体や通信・投資関連の大型株への波及を同時に見る。

🔌 月曜の確認銘柄② 株式会社フジクラ(5803)

フジクラの2日終値は5,598円で230円高。高値5,707円、安値5,342円、出来高は5,464万1,800株だった。プライム市場の大半が下げる中で上昇した点に、業種相対の強さが表れている。前日終値5,368円から切り上げ、9月29日終値4,931円より高い。一方、5月につけた年初来高値7,933円にはまだ距離があり、上昇を一本調子の長期高値更新と捉えるのは正確でない。

月曜は5,707円と5,368円を目印にする。金曜高値を上回った後も維持し、金曜の5,464万株に近い売買を伴い、古河電気工業や住友電気工業にも買いが続けば、電線・非鉄への資金集中を確認しやすい。反対に高値を越えられず5,368円を下回るなら、上昇分の一部を戻す動きと見る。金曜安値5,342円も割れば、当日の逆行高が短期的な持ち高調整で終わった可能性が高まる。

信用買い残は約2,291万株、売り残は約105万株で、買い残の方がかなり多い。この需給は上昇時に勢いを作る場合がある一方、株価が反落すると返済売りを誘う要因にもなる。光通信や電力インフラへの期待は選定理由だが、金曜の株価上昇だけで新たな受注や利益を確定できない。会社の受注・決算資料と、米国のAI関連投資の持続性を別に追う。

🛢 月曜の確認銘柄③ 株式会社INPEX(1605)

INPEXは3,696円で85円高。高値3,729円、安値3,659円、出来高559万3,300株だった。鉱業の業種指数が上昇する中で、原油高に対する日本株の反応を確かめる代表銘柄として選んだ。9月25日終値3,857円からはまだ下にあり、金曜の反発だけでは前週からの下落を埋めていない。年初来高値4,955円とも距離があるため、日足の反発と週足・月足の回復を分けて考えたい。

まず金曜高値3,729円を上回れるか。原油高が続き、石油資源開発や石油・石炭製品にも買いが広がり、出来高が金曜の約559万株を上回るなら資源株への資金移動を確認しやすい。一方、3,659円の金曜安値を割り、前日終値3,611円に向かうなら反発が続かなかったと判断する材料になる。原油が急落しているのに株価だけが上がる場合は、別の材料や需給を調べたい。

INPEXの事業は原油だけでなく天然ガスも含む。原油の瞬間的な価格だけで利益額を計算することはできず、為替、販売契約、操業、生産量も関わる。会社固有の材料が株価へ与えた影響は切り分けられておらず、今日の上昇を原油高のみに帰す根拠もない。信用・空売りの当日確定値は取得できていないため、需給を断定しない。

今後の見通し

MARKET EYEの分析|対象期間:10月2日夜から10月5日(月)の大引けまで

確認できた事実:日経平均とTOPIXがそろって約1%下落し、プライムの値下がりは1,306銘柄。33業種の上昇は4業種だけだった。アドバンテストや電線、資源株には買いが残る。米雇用統計は東京の大引け時点で未公表である。

基本的な見方:前日までの急騰に対する調整に加え、市場の広い範囲へ売りが及んだため、月曜の反発を直ちに全面的な強さとは見ない。米雇用統計後の米10年金利とドル円、原油を受けて、金曜に売られた銘柄へ買いが戻るかを判断する。

好転条件:日経平均が金曜終値6万8,309円46銭を回復するだけでなく、TOPIX、値上がり銘柄数、業種の上昇数も改善すること。ソフトバンクグループが金曜安値6,247円を保ち、フジクラとINPEXの強さが関連銘柄へ広がれば、反発の質が上がる。

悪化・見直し条件:米金利と原油が同時に上がり、円安による輸入コスト上昇も重なること。日経平均が金曜安値6万8,132円16銭を下回り、TOPIXと値下がり銘柄の比率も悪化するなら、単なる利益確定以上の調整として見直す。

次の確認:10月2日21時30分の米9月雇用統計、週末の米国株と米国債市場、10月5日(月)の東京寄り付き後の騰落内訳、夜間先物、原油、各社の開示。結果が出る前に方向や目標価格は決めない。

月曜に読む順番と情報源

月曜は寄り付きの数字だけで結論を出さず、①金曜夜の米雇用統計と米金利、②ドル円と原油、③東京の先物と現物の差、④TOPIXと値上がり銘柄数、⑤3銘柄と関連業種の出来高、という順で確認したい。金曜は指数寄与度の大きい銘柄の売りが目立ったが、同時にフジクラやINPEXには買いが集まった。週明けは、この選別が続くのか、買いが広がるのかが焦点になる。

本記事は公開情報に基づく市場解説であり、特定銘柄の売買を勧めるものではない。株価、為替、金利、商品価格は取得時刻と市場によって変動する。企業の業績に関する見方は、今後の決算や適時開示で改めて確かめる。

参照資料:総務省統計局・東京都区部CPI、米労働統計局・雇用統計公表予定、ロイター・東京株式市場大引け、フィスコ・日経平均寄与度、フィスコ・東証業種別ランキング、株探・日経225先物清算値、ロイター・海外市場と原油、ロイター・金市場、SBI証券・フジクラ株価、SBI証券・ソフトバンクグループ株価、みんかぶ・INPEX株価。

情報源・参考資料

  1. 一次情報 総務省統計局|2026年9月東京都区部CPI
  2. 一次情報 米労働統計局|雇用統計公表予定
  3. 一次情報 JPX|株式・債券市況
  4. 補足情報 ロイター|10月2日の東京株式市場
  5. 補足情報 フィスコ|10月2日の日経平均寄与度
  6. 補足情報 フィスコ|10月2日の東証業種別ランキング
  7. 補足情報 株探|10月2日の日経225先物清算値
  8. 補足情報 ロイター|10月2日の海外市場・原油
  9. 補足情報 ロイター|10月2日の金市場
  10. 補足情報 SBI証券|フジクラ株価
  11. 補足情報 SBI証券|ソフトバンクグループ株価
  12. 補足情報 みんかぶ|INPEX株価
  13. 補足情報 トレーダーズ・ウェブ|10月2日の東京為替市場

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