本文へ移動
MARKET EYE MEDIA
世界の市場を、シンプルに、深く。
新着・定番を自動選定PICK UP 5 →
ホーム›MARKET EYE›日経平均2,203円高の中身は?夜間先物68,460円と注目5銘柄|10月2日朝刊
MARKET EYE

日経平均2,203円高の中身は?夜間先物68,460円と注目5銘柄|10月2日朝刊

MARKET EYE 編集部 2026.10.02 09:41 MARKET EYEの記事一覧を見る →
日経平均2,203円高の中身は?夜間先物68,460円と注目5銘柄|10月2日朝刊

先に要点

昨日の日経平均は2,203円高。それでも、今日の相場を「日本株は何でも強い」と読むと見落としが生まれます。上昇は半導体とその周辺に偏り、夜間には原油が再上昇しました。大阪の先物は下落して終了しています。今朝の見どころは、AI関連の好材料が、金利と原油の逆風をどこまで受け止められるかです。

情報確認:2026-10-02 08:35(日本時間)。国内株の数値は10月1日15:30の現物終値、先物は10月2日6:00の大阪夜間終値を基準にしています。以降の東京市場の結果を先取りしていません。

今朝までの重要な出来事

1.東京の大幅高は、半導体を中心とした上昇

【市場で起きたこと】10月1日の日経平均は68,956.72円、前日比2,203.00円高。TOPIXは4,131.98、23.33ポイント高でした。プライム市場は値上がり750銘柄、値下がり747銘柄、変わらず53銘柄です。さらに日経平均の225銘柄でも、上昇108銘柄に対して下落115銘柄でした。指数の上昇幅と、上がった銘柄の数は別の数字です。日経平均の日次サマリー。

【MARKET EYEの分析】日経平均は、株価水準などに応じた構成比の違いから、一部の銘柄の上昇が指数を大きく押し上げます。今日見るのは日経平均の数字だけでなく、TOPIXと値上がり銘柄数が一緒に改善するかです。

2.国内は製造業の改善と、非製造業の慎重さが同居

【市場で起きたこと】10月1日8:50公表の9月短観では、大企業製造業の業況判断DIが24と、6月の22から改善しました。一方、大企業非製造業は35と、37から低下しています。全規模・全産業の2026年度想定ドル円は154.23円で、6月調査の152.57円から円安方向へ変わりました。日本銀行の短観。

DIは「良い」と答えた割合から「悪い」と答えた割合を引いた指標です。24は売上が24%増えたという意味ではありません。製造業の改善と非製造業の低下を分けて読みます。154.23円も企業全体の集計であり、今回の5社それぞれの想定為替ではありません。

3.米製造業では需要と仕入れ価格がともに上向く

【市場で起きたこと】日本時間10月1日23:00公表の米9月ISM製造業PMIは54.5。新規受注は55.3へ上昇し、仕入れ価格指数は71.1から77.9へ上がりました。価格上昇を報告した回答者は58.6%で、前月の46.2%を上回ります。価格上昇を報告した業種は16業種でした。ISMの9月報告。

【MARKET EYEの分析】注文が増えることは装置や部材企業の追い風ですが、仕入れ価格の上昇は利益率を圧迫する可能性があります。77.9は材料費が77.9%値上がりしたという意味ではなく、値上がりの広がりを示す指数です。需要改善とコスト上昇が同時に起きたため、売上の成長に加え、値上げを顧客へ転嫁できるかが重要になります。

4.原油は反発、米国株は小幅高で終了

【市場で起きたこと】10月1日の原油先物清算値は、ICE北海ブレント12月限が1バレル102.31ドル、同限月の前日清算値比4.28ドル高。NYMEXのWTI11月限は92.87ドル、2.45ドル高でした。ロイターは、中東情勢と中国の石油製品輸出を巡る動きが供給懸念につながったと報じています。これは中国の原油輸出を全面停止したという話とは区別します。原油市場の報道。

日本時間10月2日5:00に終了した米国現物市場では、S&P500が7,666.45、ダウ平均が50,926.56、ナスダック総合が26,871.60でした。いずれも小幅高で、東京の半導体関連の上げ幅をそのまま再現した動きではありません。米財務省の10月1日日次参照値で10年国債利回りは5.24%、9月30日の5.29%から低下しましたが、依然5%台です。米国株終値、米国債の日次利回り。

【MARKET EYEの分析】金利の小幅低下を、資金調達環境の大幅改善とは読みません。原油高は工場や物流、家計の燃料費に関係します。ドル円は10月1日のニューヨーク市場報道で158.07円が参考値として示されましたが、これは今朝の同時刻のリアルタイム値ではありません。円安も輸出換算額の追い風と輸入費用の負担を分けて考えます。

夜間から朝の変化:先物は安値から670円戻した

【市場で起きたこと】先物の終値・高安値・出来高は大阪取引所の夜間データで確認し、終値は別配信でも照合しました。550円安は「清算値69,010円との比較」、496.72円安は「現物68,956.72円との比較」です。式は68,460-69,010=-550、68,460-68,956.72=-496.72。夜間の安値からの戻りは68,460-67,790=670円です。

【MARKET EYEの分析】夜間は一方向の下落ではありません。安値からの戻りは売り一巡を考える材料ですが、現物終値には届いていません。現物との価格差には配当や金利、限月までの時間も含まれるため、この差を東京の下落幅と決めつけません。

半導体には決算買いと利益確定が同時に入り得ます。精密部材は自社株買いなど個社材料が支えになるか、電線はデータセンター需要への期待が原油高による費用増を上回るかを見ます。米主要株価指数先物は、限月・比較基準・基準時刻をそろえた数値を取得できず、現物終値で代用した先物欄は作っていません。

注目セクター3選:AI投資のどの仕事へ資金が向かったか

【市場で起きたこと】10月1日の東証33業種を横断すると、電気機器は3.78%高、精密機器は2.47%高、非鉄金属は2.22%高でした。TOPIXの0.57%高との差は、それぞれ3.21、1.90、1.65ポイント。一方、石油・石炭製品は2.97%安、銀行業は2.44%安、保険業は2.31%安でした。選定は順位だけでなく、共通材料と次の開示で確かめられる仕事を重視しています。33業種の騰落一覧。

電気機器:データを保存する、半導体を検査する

代表企業はキオクシアホールディングス株式会社(285A)と株式会社アドバンテスト(6857)。AIサービスは計算する半導体に加え、データを保存する記憶装置と、複雑な半導体が正常に動くかを調べる検査工程を必要とします。米メモリー企業の決算を、日本の異なる仕事へ読み替える業種です。

日本取引所グループの業種別集計で電気機器の売買代金は3兆7,167.98億円でした。外国株等を含む同集計の取引規模で、買い越し額や純流入額ではありません。買い主体の判断には別の資料が必要です。過熱を見抜くには、1社だけでなく複数銘柄の高値維持を確認します。

精密機器:完成品の手前にある、代わりにくい部材

代表企業はHOYA株式会社(7741)。半導体の微細な回路を作る工程の材料と、眼鏡レンズなど生活に近い事業を併せ持ちます。製品の数量と単価のどちらで稼ぐかが見どころです。10月1日の同業種売買代金は1,144.07億円でした。

取引規模が小さく、主力の個社材料が業種を左右しやすい点に注意します。昨日の高値を保てるかと、会社が示す事業の伸びが一時的な利益に依存していないかを対にして見ます。

非鉄金属:情報を運ぶ線と、電力を支える技術

代表企業は株式会社フジクラ(5803)。データセンターを結ぶ光配線と、別の長期テーマである超電導線材を分けて読みます。通信と電力の設備がサービス拡張を支えます。10月1日の同業種売買代金は5,089.66億円でした。業種別の取引規模。

個別1:キオクシアホールディングス株式会社(285A)

選定理由は、米メモリー決算を受けた買いが、NAND型フラッシュメモリーを手がける会社へ届いていることです。NANDは電源を切ってもデータを保存でき、スマートフォンやサーバーのSSDに使われます。AIで保存するデータが増えることが事業を考える入り口です。

【市場で起きたこと】Micron Technology, Inc.(MU)が米現地9月30日引け後に発表した第4四半期売上高は542.3億ドルでした。この決算は昨日の東京までに伝わった材料。昨夜の米国株の反応を追加で確認します。米企業の決算原文。

同社の第1四半期決算では、売上収益1兆7,671.17億円、IFRS営業利益1兆2,700.17億円を開示しています。メモリー市況や顧客の在庫、販売数量・単価は、海外の1社の好決算だけでは決まりません。自社の決算短信。

【MARKET EYEの分析】プラス材料は保存需要と製品市況への期待。懸念材料は市況循環、増産投資、海外のDRAMやHBMの好調をNANDへそのまま当てはめることです。円安は外貨収益の換算と設備費用に関係します。

出来高比較は1株を3株とする株式分割をそろえた株数で行いました。分割調整前の9月24日・25日・28日の株数と、その後の株数をそのまま比較すると増減がゆがみます。価格の確認水準も分割後の尺度です。分割で1株の価格が下がっても、会社の価値が減ったとは限りません。

個別2:株式会社アドバンテスト(6857)

選定理由は、半導体検査への需要期待と、昨日の高値引けが重なったことです。出荷前に速さや消費電力、動作を調べる検査装置が主力です。製品が複雑になると検査内容や時間も変わります。

【市場で起きたこと】7月29日公表の第1四半期は売上高約3,675億円、前年同期比39.3%増、営業利益約1,900億円、53.3%増でした。決算説明の実績平均ドル円159円は、同四半期に用いられた実績値であり、今日の会社想定として扱いません。次回決算は10月28日15:30の予定です。決算資料、発表予定。

【MARKET EYEの分析】プラス材料は高度な半導体とメモリー向け検査の需要。反対材料は顧客の投資時期の変化と、好業績が株価へ先に織り込まれることです。高金利による評価の負担と、受注・利益による支えを比べます。

個別3:株式会社ディスコ(6146)

東証の分類は機械です。注目3業種以外から、半導体の加工工程まで材料が届いているかを確かめる確認役として選びました。半導体の材料を切る、削る、磨くための装置や工具を手がけます。薄く加工し、小さく切る技術が製品の高機能化を支えます。

【市場で起きたこと】7月23日公表の第1四半期は売上高約1,143億円、営業利益約490億円、出荷額約1,359億円でした。売上と出荷の差には、顧客が受け入れを確認する検収の時間差が関係します。次は10月6日16:00に個別売上高・出荷額の速報、10月22日16:00に第2四半期決算が予定されています。決算開示、IRカレンダー。

【MARKET EYEの分析】プラス材料は加工工程の高度化と、次の速報で需要の強さを具体的に確認できること。懸念材料は投資の先送りや検収の時間差です。出荷の増加と四半期利益の増加は別に確認します。円安による換算の追い風があっても、原油高による工場や物流の費用増、金利による顧客の投資判断は別に観察します。

個別4:HOYA株式会社(7741)

半導体材料の需要に加え、10月1日の自社株買い実績開示で選びました。眼鏡レンズなどのライフケア事業と、半導体製造に使う精密材料などの情報・通信事業を持ちます。各事業の利益の質を分けて読みます。

【市場で起きたこと】9月1日から30日の取得実績は1,024,400株、取得価額24,999,973,500円で、約250億円。9月30日までの累計は1,997,900株、49,998,308,000円でした。7月31日決議の取得枠は上限2,000億円、期間は2027年3月24日までです。この開示は9月中の実績であり、10月1日または今日の買付額を示すものではありません。取得実績の原文。

9月25日公表の決算FAQでは、EUVブランクスの需要が先端ロジックやメモリー向けに強まり、売上成長には製品構成改善による単価上昇が寄与したと説明しています。EUVブランクスは微細な回路を作る原版の材料です。一方、第1四半期には20億円弱の米関税還付があり、第2四半期以降は発生しない見通しとも説明しています。決算FAQ。

【MARKET EYEの分析】プラス材料は需要、付加価値の高い製品構成、株主還元の進捗。懸念材料は一時的な利益を継続利益と見誤ることです。残った取得枠を毎日の買い支えとは読みません。海外事業の換算に為替は関係しますが、未確認のヘッジ比率や感応度で利益増を計算していません。

個別5:株式会社フジクラ(5803)

選定理由は、前日から続く光配線への期待に、新しい長期供給契約という別の材料が加わっていることです。データセンターの配線は限られた空間で多くの情報を運びます。一方、超電導線材は特定の条件で電気抵抗を極めて小さくできる材料で、光配線とは製品も顧客も違います。

【市場で起きたこと】9月30日に公表した米核融合企業向けの高温超電導線材契約は、総供給量1万km超。同社は2030年代以降の商用発電を見据えた長期的な事業基盤の構築と説明しています。契約は米現地9月28日に締結されました。供給量の大きさは確認できますが、契約金額や各年度の利益額はこの発表から決められません。供給契約の発表。

【MARKET EYEの分析】プラス材料は通信設備需要と長期契約による事業機会。懸念材料は期待が先行し、設備増強や納入までの時間が軽く見られることです。この契約をAIデータセンターの受注額へ換算しません。円安、銅などの材料費、原油高は利益へ異なる経路で作用し、価格転嫁や製品構成によって結果が変わります。

今後の見通し

本日の重要予定と、数字を確かめる順番

【市場で起きたこと】本日は10月2日(金)。日本の現物市場は通常の営業日です。米労働統計局の予定では、米9月雇用統計は米東部時間8:30、日本時間21:30公表。雇用者数、失業率、賃金はまだ結果が出ていません。米東部は夏時間で日本との時差は13時間です。公式公表予定。

  1. 9:00以降は、指数と銘柄の広がりを一緒に。日経平均が下げてもTOPIXと値上がり銘柄数が安定していれば、一部の主役の調整という読み方が残ります。両方が悪化するなら判断を変えます。
  2. 次に、5社の価格と取引量を。高値を一瞬超えたかだけでなく、その後も価格を保てるかを確認します。寄り付き直後の累計出来高と1日分の平均を比べて、取引不足と決めつけないことも大切です。
  3. 夜は、雇用統計から材料の伝わり方を追う。発表直後の先物だけで結論を出さず、金利と為替がどちらに動き、原油の負担が加わるかを見ます。翌週の東京へ条件を持ち越すための確認です。

終値・日中高安値・出来高は取引所の配信履歴と別の株価配信を照合し、売買代金は株価配信値を用いています。騰落率は前日終値から再計算して小数第2位へ四捨五入したため、配信元の端数処理と0.01ポイント違う場合があります。平均出来高は当日を含めず、9月24日・25日・28日・29日・30日の5営業日の単純平均です。米金利は日次参照値、原油は限月別清算値、為替は報道時の参考値で、同時刻ではありません。銀・銅先物、主要暗号資産は基準時刻をそろえた値を掲載していません。

昨日との変化は33業種全面高の翌朝、先物67,090円と電線・銀行・メモリー5銘柄|10月1日朝刊、半導体を取り巻く通商面の背景は米中会談は通商休戦を2か月延長、半導体とレアアースはどうなる|9月26日朝刊でつながります。昨日までの材料と今夜の結果を分け、来週に何が変わったかを確かめます。

情報源・参考資料

  1. 一次情報 日本経済新聞社|10月1日日経平均日次サマリー
  2. 一次情報 日本取引所グループ|大阪先物の夜間取引価格
  3. 補足情報 株探配信|10月2日6:00大阪先物夜間終値
  4. 補足情報 フィスコ配信|10月1日の東証33業種指数
  5. 一次情報 日本取引所グループ|10月1日業種別売買代金・空売り集計
  6. 一次情報 日本銀行|2026年9月短観の要旨
  7. 一次情報 米供給管理協会|2026年9月製造業PMI
  8. 一次情報 米財務省|2026年の日次国債利回り
  9. 補足情報 AP|10月1日の米国株終値
  10. 補足情報 Reuters|10月1日の原油先物と供給を巡る報道
  11. 補足情報 Reuters|10月1日の外国為替市場
  12. 補足情報 Reuters|10月1日の米国株・金利・政策発言
  13. 一次情報 Micron Technology, Inc.(MU)|2026年度第4四半期・通期決算
  14. 一次情報 キオクシアホールディングス株式会社(285A)|2027年3月期第1四半期決算短信
  15. 一次情報 キオクシアホールディングス株式会社(285A)|1株を3株とする株式分割
  16. 一次情報 株式会社アドバンテスト(6857)|決算公表資料
  17. 一次情報 株式会社アドバンテスト(6857)|決算発表予定
  18. 一次情報 株式会社ディスコ(6146)|決算短信・四半期開示
  19. 一次情報 株式会社ディスコ(6146)|IRカレンダー
  20. 一次情報 HOYA株式会社(7741)|10月1日公表の自己株式取得状況
  21. 一次情報 HOYA株式会社(7741)|9月25日公表の第1四半期決算FAQ
  22. 一次情報 株式会社フジクラ(5803)|高温超電導線材の長期供給契約
  23. 一次情報 米労働統計局|2026年10月の統計公表予定
  24. 補足情報 Yahoo!ファイナンス|売買代金ランキング
  25. 一次情報 日本取引所グループ|キオクシアホールディングス株式会社(285A)株価・日足履歴
  26. 補足情報 Yahoo!ファイナンス|キオクシアホールディングス株式会社(285A)株価履歴
  27. 一次情報 日本取引所グループ|株式会社アドバンテスト(6857)株価・日足履歴
  28. 補足情報 Yahoo!ファイナンス|株式会社アドバンテスト(6857)株価履歴
  29. 一次情報 日本取引所グループ|株式会社ディスコ(6146)株価・日足履歴
  30. 補足情報 Yahoo!ファイナンス|株式会社ディスコ(6146)株価履歴
  31. 一次情報 日本取引所グループ|HOYA株式会社(7741)株価・日足履歴
  32. 補足情報 Yahoo!ファイナンス|HOYA株式会社(7741)株価履歴
  33. 一次情報 日本取引所グループ|株式会社フジクラ(5803)株価・日足履歴
  34. 補足情報 Yahoo!ファイナンス|株式会社フジクラ(5803)株価履歴

リンク先の更新・訂正により、閲覧時点の内容が記事作成時点と異なる場合があります。