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日経先物68,100円、26業種高の強さは続くか|中東情勢・米CPIと注目5銘柄|10月14日朝刊

MARKET EYE 編集部 2026.10.14 10:41 MARKET EYEの記事一覧を見る →
日経先物68,100円、26業種高の強さは続くか|中東情勢・米CPIと注目5銘柄|10月14日朝刊

先に要点

おはようございます。昨日の日経平均は1,253円安でも、プライム市場の約7割が上昇しました。今朝はこの違いに注目です。

今夜21時30分には米消費者物価指数が発表されます。中東の供給懸念が続くなか、原油はブレント安・WTI高と方向が分かれました。企業への影響も、稼ぎ方によって異なります。

情報の対象は2026年10月14日(水)06時39分まで。日本株の現物データは10月13日15時30分の終値、夜間先物は14日早朝の取引を使用しています。これから発表される指標の結果は含めていません。

出典:JPX・大阪夜間先物 / 株探・10月14日夜間先物終値 / みんかぶ・10月13日の日本株市場 / 米労働統計局・10月公表予定

今朝までの重要な出来事

【市場で起きたこと】10月13日夜、サウジアラムコ本部の被害が報じられました。Reutersは会社関係者の話として、本部敷地内の建物がミサイルで損傷したと報道。会社の公式コメントはなく、当局側は迎撃したミサイルの破片が住宅地に落下したと説明しています。生産量や輸出量の減少は、この情報だけでは確認できません。

本部への被害を油田全体の停止と読み替えることはできません。MARKET EYEは設備稼働と出荷の実数を次の確認点とします。資源株の価格上昇期待と、海運の安全・燃料・保険費用への影響を分けて考えます。

出典:Reuters・サウジアラムコ本部への被害報道

13日の米国市場は半導体安が続きました。米半導体株指数は0.23%安で5日続落。中国勢との競争やAI投資の収益性への懸念が残っています。米大手銀行の決算にも株価の反応は厳しく、利益が市場予想を超えても株高になるとは限りませんでした。

出典:Reuters・10月13日の米国株

出典:Reuters・10月8日配信のOpenAI年換算売上報道

日本企業への影響は、AI企業の売上、設備投資、半導体の発注という順に確認します。既存の受注がすぐ消えるわけではありませんが、株価は先の変化を見込むため、好決算と株価下落が同時に起こり得ます。

13日に公表された国内企業物価も、暮らしに近い材料です。日銀の9月速報は前年比6.8%上昇、前月比0.3%低下。円ベースの輸入物価は前年比24.5%上昇でした。企業物価は企業同士の取引価格で、店頭価格そのものではありません。上昇率が鈍っても仕入れコストが前年より高い状況は続き、小売の利益を見るうえで外せません。

出典:日本銀行・9月企業物価指数 / Reuters・9月企業物価の内訳

APによると、13日公表のIMF世界経済見通しは2026年の成長率を3.1%と予測。AI投資が支える一方、エネルギー価格と債務にはリスクが残ります。実績とは区別し、企業の売上が利益にも届くかを確認します。

出典:AP・10月13日公表のIMF世界経済見通し

夜間から朝の変化:比較する相手をそろえる

出典:JPX・大阪夜間先物 / 株探・10月14日夜間先物終値 / Reuters・10月13日の原油市場 / Newsquawk・WTI11月限とブレント12月限の清算値

140円高は68,100−67,960、現物との差322.48円は68,100−67,777.52です。配当・金利・満期も関係し、この差は寄り付きの予想上昇幅ではありません。夜間高値68,270円を超えて保てるか、安値67,770円を守れるかを観察します。

米国現物の13日終値はS&P500が7,805.45(0.02%安)、ナスダック総合が27,204.38(0.15%安)、ダウが51,670.10ドル(0.35%安)。米国の取引終了は日本時間14日5時です。米国株全体の下げが小さくても、日本の半導体株が一斉に回復するとは限らない点に注意します。

出典:AP・10月13日の米国株終値

Reutersの13日NY午後報道は1ドル158.33円、1ユーロ1.1198ドル。米10年債利回りはTrading Economicsの13日付で約5.22%。同時刻レートではありません。今夜は、成長株を支えやすい金利低下と、外貨利益の換算額を抑え得る円高の組み合わせも確認します。

出典:Reuters・10月13日の為替市場 / Trading Economics・米10年債利回り

金・銀はCPIを前に下落と報じられました。金・銀・銅および米株価指数・CME日経先物は限月と基準時刻をそろえた価格を取得できず、数値掲載を見送っています。ビットコイン・イーサリアムも同時点の価格照合ができず、銘柄選定の根拠には含めていません。

出典:Reuters・10月13日の貴金属

注目3業種:昨日の強さと今日の変化をつなぐ

【市場で起きたこと】13日は33業種中26業種が上昇、7業種が下落。海運業3.10%高、鉱業2.53%高、卸売業2.44%高が上位で、銀行業も2.13%高でした。一方、電気機器は2.46%安、非鉄金属は3.46%安。日経平均1.82%安に対してTOPIXは4,110.67、0.14%高と逆方向でした。

出典:FISCO/株探・10月13日の33業種 / Yahoo・TOPIX時系列 / Investing.com・TOPIX時系列

プライム市場は値上がり1,137、値下がり378、変わらず31銘柄。計1,546銘柄の約73.5%が上昇しました。日経平均は構成や算出方法から一部銘柄の影響が大きく、「指数安」と「多数の株高」は両立します。ただし業種の騰落だけでは、投資家別の資金流入額までは分かりません。

出典:みんかぶ・10月13日の日本株市場

小売業は1.08%高。決算を発表したイオン株式会社(8267)は個別材料で選びます。以下の出来高倍率は10月5・6・7・8・9日の平均に対する13日の比率、5日平均株価は13日を含む終値平均です。日中の出来高と1日分の平均は直接比較せず、同時刻か大引け後に比べます。

株式会社商船三井(9104):高値更新の中身を確かめる

海運業を上回る上昇と、7,587円の年初来高値更新から選びました。鉄鉱石、エネルギー、自動車など、荷物ごとに稼ぎ方が異なり、ある航路の運賃上昇がグループ全体に同率で効くわけではありません。

8月7日の第1四半期決算では経常利益521億円。ここには子会社384社の決算期変更があり、一部で6カ月分を取り込んでいます。同じ3カ月に調整した参考値では経常利益は482億円、前年同期比7.6%減でした。見かけの売上拡大だけを強さの根拠にせず、比較期間をそろえる必要があります。会社の通期純利益予想は2,400億円です。

運賃改善が燃料費の増加を上回ればプラスですが、航路混乱による稼働低下には注意。為替は外貨収益と費用の両方、金利は船舶投資の調達費用に関わります。固有の為替感応度・ヘッジ比率は本稿では未確認です。

上昇継続を確認するなら7,587円を超えた後の定着と出来高を見ます。反対に、出来高を伴って前日安値7,373円を下回り、業種全体も失速するなら、高値追いの勢いを見直す場面です。10月9日時点の信用買い残は106万8,300株、売り残38万9,800株。信用残は借入などを使った取引の未決済分で、13日の売買を表す数字ではありません。

出典:Yahoo・9104株価 / 株価時系列・9104 / 株探・9104株価照合 / 商船三井・8月7日第1四半期決算短信

株式会社INPEX(1605):油価と出荷の両方を見る

原油・天然ガスを探し、生産して販売する会社です。昨日は高値引けで、資源価格への関心が株価にも表れました。ただし3,730円は10月9日高値3,739円の手前。勢いが戻ったのかを確かめやすい位置にあります。

8月7日の会社資料では、上期純利益は2,631億円、通期予想は5,100億円。油価や豪州イクシスLNGが支える一方、アブダビ事業の通期販売見通しは5月時点から約3割減と説明していました。これは8月時点の見通しで、今朝の停止状況を示した数字ではありません。原油高の恩恵と、販売できる量の制約を対にして読むべき企業です。

プラス材料は価格の下支えと出荷の安定、懸念は自社販売量の減少です。円高は外貨収益の換算、金利上昇は開発資金の負担に影響し得ます。契約や税負担があるため、原油価格から利益への単純な換算はしません。

上昇継続の観察点は3,739円を超え、3,730円近辺を保てるか。失速条件は前日安値3,679円を下回り、原油や鉱業指数の反発にも反応しなくなることです。出来高が平均を超えているため、上値を試しても戻される場合には売買の量だけで強気にならないようにします。10月9日の信用買い残は318万6,600株、売り残14万7,800株。比率の高さだけで将来の下落を予言せず、株価が下がる局面で未決済の買いが負担になる可能性を意識します。

出典:Yahoo・1605株価 / 株価時系列・1605 / 株探・1605株価照合 / INPEX・8月7日中間決算説明資料

株式会社アドバンテスト(6857):下落しても高値引け

前営業日比では下落しても、安値38,350円からその日の高値40,400円まで戻して終了しました。この戻りが続くかが選定理由です。同じ半導体安でも、安値付近で終わった銘柄とは形が違います。

同社は、半導体が設計どおりに動くかを検査する装置で稼ぎます。AI用の半導体が複雑になると検査の重要性が増す一方、顧客が投資を遅らせれば装置需要にも影響します。7月29日の決算短信では第1四半期の売上高3,675億円、営業利益1,900億円。通期営業利益予想は8,460億円でした。これは会社の予想であり、達成済みの利益ではありません。

検査需要と収益力はプラスですが、高い期待の修正と米金利高は株価評価の懸念です。為替は売上換算と費用に作用し、原油は顧客の投資・電力コストへの間接要因。本稿では固有の為替感応度は未確認で、利益額の推算はしません。

回復継続を見る価格は40,400円、その上は10月9日終値41,610円です。寄り付き後に上値を保ち、下げる場面の出来高が落ち着くかを確かめます。38,350円を再び割るなら前日の戻りは継続しなかったと判断を改めます。10月9日の信用買い残は200万9,500株、売り残221万4,500株。これを根拠に昨日の戻りを「空売りの買い戻し」と断定することはできません。

出典:Yahoo・6857株価 / 株価時系列・6857 / 株探・6857株価照合 / アドバンテスト・7月29日第1四半期決算短信

キオクシアホールディングス株式会社(285A):急落と格上げを分けて読む

大幅安と前向きなIRが重なったため選びました。電源を切っても情報を保存できるNAND型フラッシュメモリやSSDを手掛け、スマートフォンの写真やデータセンターの保存を支えます。中国企業のDRAM技術への警戒が波及する可能性はありますが、NANDとDRAMは別の製品です。

会社は13日、S&Pの長期発行体格付けがBBBへ引き上げられ、見通しがポジティブとなったと発表しました。会社説明では、AI向け需要と財務体質の改善が背景です。格付けは借りたお金を返す力の評価であり、株価上昇の保証ではありません。7月31日の第1四半期決算短信では売上収益1兆7,671億円、営業利益1兆2,700億円を計上しています。過去の利益と、次の四半期への期待を混ぜないことが大切です。

財務改善とSSD需要はプラス。メモリ価格、供給競争、投資回収に注意します。金利は資金調達・株価評価、為替は売上・製造費用、原油は工場のエネルギー費用に作用します。固有の為替感応度は未確認です。

今日は15,045円の前日安値を保てるかが先。反発しても前日高値16,025円を回復・維持できなければ、下落の途中の戻りにとどまる可能性があります。上昇継続条件は安値を切り上げながら戻り売りを吸収すること、失速条件は売買が膨らんだまま安値を更新することです。10月9日の信用買い残は4,479万8,300株、売り残150万3,400株。10月1日効力の1対3の株式分割があり、分割前の未調整残高との単純比較は避けます。次の決算予定は10月30日18時45分です。

出典:Yahoo・285A株価 / 株価時系列・285A / 株探・285A株価照合 / キオクシア・10月13日の格上げ発表 / キオクシア・7月31日第1四半期決算短信 / キオクシア・IRニュースと決算予定

イオン株式会社(8267):増益の中の違いを見つける

13日15時30分に中間決算を発表したため、今日が通常取引で決算を受け止める最初の朝になります。現物終値1,200円と、その後の夜間PTSは別です。PTSは取引所外の売買市場で、14日1時24分の価格は1,134円、東証終値比5.50%安でした。夜間出来高は7万6,400株と東証の1日分より小さく、この価格を今日の寄り付きと決めつけることはできません。

中間期の営業利益は1,307億円、前年同期比10.7%増。純利益は133億円、同229.1%増でした。ただし経常利益の増加率は1.7%で、どの利益を見るかによって印象が変わります。さらに会社の説明資料では、総合スーパーに当たるGMS事業の営業損益は126億円の赤字、前年から124億円悪化。一方、ドラッグストアなどの事業が支えています。グループ全体の増益だけで、日常の買い物を支える全店舗が好調とは読めません。

スーパー、商業施設、金融などの事業分散と収益改善がプラス材料です。一方、客数や粗利益に対する節約志向、人件費・物流・電気代の負担を確認します。円安は輸入仕入れと海外利益の換算、金利は金融事業と調達費用に異なる形で作用します。通期予想は据え置きでした。

回復の確認点は、夜間の弱さを引き継いでも売りが一巡し、1,200円を回復できるか。前日安値1,195.5円と高値1,224.5円が比較の物差しになります。安く始まった後にさらに安値を更新し、出来高だけが増えるなら反発の判断を保留します。10月9日の信用買い残は1,015万8,200株、売り残137万7,200株で、決算後の新しい需給はまだ表していません。

出典:Yahoo・8267株価 / 株価時系列・8267 / 株探・8267株価照合 / イオン・10月13日中間決算短信 / イオン・10月13日決算説明資料

今後の見通し

CPIは消費者が買う商品・サービス、PPIは生産者側の価格を追います。原油だけの上昇か、食品・エネルギー以外にも広がったかが重要です。前年比、前月比、内訳と金利・為替の反応から翌日の日本株への影響を考えます。

出典:米労働統計局・10月公表予定

本日の重要予定・確認点

今日は次の3つを観察します。

  1. 寄り付き後:日経平均の上げ下げと、TOPIX・値上がり銘柄数が同じ方向かを確認します。指数が上がっても大半の銘柄が下がるなら、反発の範囲は狭いと捉えます。
  2. 前場から大引け:5社の確認価格と出来高を見ます。特に半導体2社の安値維持、海運の高値更新、小売決算への評価を比べると、資金の向かう先が見えやすくなります。価格到達は売買指示ではなく、見方を見直す目印です。
  3. 21時30分以降:米CPIの内訳と金利・ドル円の反応を確認します。今朝の先物価格を夜まで固定した前提として使わず、新しい材料に合わせて翌朝の見方を更新します。

過去の材料と比べる:日経先物68,390円、決算小売と海運・サービスを読む|10月9日朝刊 / キオクシア6079億円、アドバンテスト6026億円|10月9日の出来高・重要IR

情報源・参考資料

  1. 一次情報 JPX・大阪夜間先物
  2. 補足情報 株探・10月14日夜間先物終値
  3. 補足情報 みんかぶ・10月13日の日本株市場
  4. 一次情報 米労働統計局・10月公表予定
  5. 補足情報 Reuters・サウジアラムコ本部への被害報道
  6. 補足情報 Reuters・10月13日の米国株
  7. 補足情報 Reuters・10月8日配信のOpenAI年換算売上報道
  8. 一次情報 日本銀行・9月企業物価指数
  9. 補足情報 Reuters・9月企業物価の内訳
  10. 補足情報 AP・10月13日公表のIMF世界経済見通し
  11. 補足情報 Reuters・10月13日の原油市場
  12. 補足情報 Newsquawk・WTI11月限とブレント12月限の清算値
  13. 補足情報 AP・10月13日の米国株終値
  14. 補足情報 Reuters・10月13日の為替市場
  15. 補足情報 Trading Economics・米10年債利回り
  16. 補足情報 Reuters・10月13日の貴金属
  17. 補足情報 FISCO/株探・10月13日の33業種
  18. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・TOPIX時系列
  19. 補足情報 Investing.com・TOPIX時系列
  20. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・9104株価
  21. 補足情報 株価時系列・9104
  22. 補足情報 株探・9104株価照合
  23. 一次情報 株式会社商船三井・8月7日第1四半期決算短信
  24. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・1605株価
  25. 補足情報 株価時系列・1605
  26. 補足情報 株探・1605株価照合
  27. 一次情報 株式会社INPEX・8月7日中間決算説明資料
  28. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・6857株価
  29. 補足情報 株価時系列・6857
  30. 補足情報 株探・6857株価照合
  31. 一次情報 株式会社アドバンテスト・7月29日第1四半期決算短信
  32. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・285A株価
  33. 補足情報 株価時系列・285A
  34. 補足情報 株探・285A株価照合
  35. 一次情報 キオクシアホールディングス株式会社・10月13日の格上げ発表
  36. 一次情報 キオクシアホールディングス株式会社・7月31日第1四半期決算短信
  37. 一次情報 キオクシアホールディングス株式会社・IRニュースと決算予定
  38. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・8267株価
  39. 補足情報 株価時系列・8267
  40. 補足情報 株探・8267株価照合
  41. 一次情報 イオン株式会社・10月13日中間決算短信
  42. 一次情報 イオン株式会社・10月13日決算説明資料

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