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先物68,380円、原油高と半導体安を読む注目5銘柄|10月13日朝刊

MARKET EYE 編集部 2026.10.13 07:53 MARKET EYEの記事一覧を見る →
先物68,380円、原油高と半導体安を読む注目5銘柄|10月13日朝刊

対象:2026年10月13日(火)朝/現物基準:10月9日15時30分/先物基準:10月13日6時/情報確認:2026-10-13 06:40(日本時間)

おはようございます。3連休が明け、東京市場に値段が戻ってきます。休みの間に起きたのは、日経225先物の下落、原油の上昇、そして米国での半導体株安です。ただしTOPIX先物はプラス、米国でもダウ平均は上昇しました。画面全体が一方向へ動いたのではなく、資源と半導体、大型株と市場全体で評価が分かれています。

先に要点

個別株の現物基準は10月9日です。12日は祝日で、新しい東証終値・出来高はありません。先物、米国株、商品、為替は取引時刻を分けます。

出典:JPX・大阪夜間先物 / JPX・10月12日の祝日取引 / JPX・祝日取引の時間と集計方法 / Reuters・10月12日の米国株終値 / Reuters・10月12日の原油清算値

今朝までの重要な出来事:原油高は「停戦発表」だけでは止まらなかった

【市場で起きたこと】10月12日の原油清算値は、ICEブレント12月限が1.93ドル高の106.65ドル、NYMEX・WTI11月限が1.89ドル高の93.74ドルでした。ロシア産ディーゼル供給の増加やエネルギー施設を巡る停戦発表があっても、サウジアラビアへの攻撃やタンカー被害への警戒が上回りました。これは原油の供給量だけでなく、安全に運べるか、製品を精製できるかまで市場が見ているということです。

10月12日18時18分(日本時間)配信のReuters記事では、イラン外務省報道官が、ホルムズ海峡再開案に対する米国の回答をなお検討中で、検討後に仲介国を通じて返答すると述べました。提案を受け取ったことと、海峡が再開したことは別です。戦争前には世界の石油・LNG貿易のおよそ5分の1が同海峡を通っており、ここが資源株と運輸株を分ける重要な地点です。

同日18時50分配信の記事では、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアによる少なくとも6カ所のエネルギー施設への攻撃を報告しました。これはウクライナ側の発表であり、個々の被害を独立に確認した数字ではありません。ただ、発表された「エネルギー停戦」が実行段階に入ったと安心するには早い、と原油市場が判断する材料になりました。

Reutersの分析では、カタールの9月LNG輸出は戦前平均の4分の1未満、10月は0.6百万トンへ落ちる見通しです。原油より再稼働工程が複雑なため、油価だけを見てガス供給も同じ速さで戻るとは考えません。

出典:Reuters・10月12日の原油清算値 / Reuters・ホルムズ海峡案を巡るイランの回答 / Reuters・ウクライナのエネルギー施設攻撃報告 / Reuters Breakingviews・湾岸LNG供給の分析

夜間から朝の変化:日経225先物安、TOPIX先物高のねじれ

JPXでは祝日前の夜間、祝日取引、祝日明けの日中を同じ取引日として清算するため、13,084枚は「月曜夜だけの出来高」ではありません。一方、高値が9日夕方、安値が13日未明という順序は確認できます。

米国10年国債の現物市場は10月12日が休場で、金曜の5.237%前後は月曜の新しい終値ではありません。ドル円は158円台後半。原油高と円安は輸入費を増やす一方、外貨売上の円換算を支える場合もあります。

出典:JPX・大阪夜間先物 / JPX・祝日取引の時間と集計方法 / SIFMA・10月12日の米債市場休場 / Reuters・10月12日の米国株終値

米国株:ダウ高でも、半導体は2.7%安

【市場で起きたこと】10月12日の米国株は、ダウ平均51,850.55ドルで0.38%高、S&P500は7,807.24で0.06%安、ナスダック総合は27,245.90で0.44%安でした。フィラデルフィア半導体株指数は2.7%安。S&P500のエネルギー業種は1.5%高、情報技術は0.9%安でした。同じ米国株でも、原油高の恩恵を受ける企業と、金利・投資採算への警戒を受ける企業に資金が分かれています。

売買高は126.7億株で20日平均176.2億株を下回りました。ナスダックは上昇1,888、下落3,008銘柄。指数の下げ幅が小さくても、下落の広がりは軽視できません。

AI関連は期待の高さそのものがリスクです。OpenAIの年換算売上は9月末の約500億ドルと、以前報じられた700億ドルに差がありました。ただ、売上の範囲と実績・年末見通しの時点が異なります。「200億ドル不足」と断定せず、設備投資が装置会社の受注へ届くかを決算で確かめます。

出典:Reuters・10月12日の米国株終値 / Reuters・AI投資への市場の評価 / Reuters・OpenAIの年換算売上を巡る報道

注目3業種:資源高と半導体安の間を読む

10月9日の東証33業種は25業種が上昇。鉱業0.37%高、石油・石炭製品0.51%高、電気機器0.84%高でした。金曜の記録であり、連休中の原油高・半導体安はまだ現物株に入っていません。

平均出来高は10月2日・5~8日の平均、5日平均株価は5~9日の終値平均です。需給の基準は9日の現物取引で、信用残やファンド建玉とは別です。

出典:株探・10月9日の東証33業種

株式会社INPEX(1605):106ドルの原油より、操業と販売量

原油・天然ガスを開発、生産、販売して稼ぐ会社です。9日は始値3,695円から3,640円へ下げ、安値近くで終了。出来高0.91倍で、油価上昇を強く買った一日とは言えません。

【市場で起きたこと】会社は8月7日、通期の親会社株主に帰属する利益予想を4,500億円から5,100億円へ増額しました。一方、売上収益は2兆2,910億円から1兆9,730億円、営業利益は1兆3,680億円から1兆2,230億円へ減額。最終利益の上方修正だけで、本業の売上・営業利益も増えたとは読めません。

年間前提はブレント81.4ドル、ドル円159.2円。今朝の油価は上回りますが、販売単価上昇と数量減が同居します。未確認の感応度・ヘッジは置きません。

プラス材料は販売価格と円換算額、懸念は操業停止、輸送制約、油価反落、円高です。上昇継続の目安は5日平均3,654.4円、始値3,695円を回復し、高値3,739円へ進むこと。失速は3,632円、続いて8日終値3,625円を割ったまま戻せない場合です。平均約474万株を超えて上がるか、油価高なのに反応しないかを見ます。

出典:Yahoo!ファイナンス・1605株価 / Yahoo!ファイナンス・1605時系列 / 株探・1605株価照合 / 株式会社INPEX・8月7日決算説明資料

ENEOSホールディングス株式会社(5020):原油高を在庫・マージン・数量に分ける

原油を調達し、ガソリンや軽油などへ精製・販売します。9日は高値1,390円から1,364.5円へ押され、5日平均を少し下回りましたが、出来高は1.27倍でした。

【市場で起きたこと】8月7日の第1四半期は売上高3兆4,078億円、営業利益4,826億円。営業利益には在庫影響1,952億円が含まれ、在庫影響を除く利益相当額は2,874億円でした。通期予想は売上高12兆8,500億円、営業利益6,100億円で据え置き。油価が上がると、保有在庫の評価が会計利益を押し上げる場合がありますが、いつも同じ額が続く利益ではありません。

石油製品の第1四半期販売数量は前年同期比9.6%減。会社は国内需要減と国内安定供給を優先した輸出減を説明しました。原油高には、在庫評価のプラス、上流販売価格のプラス、調達費の増加、需要減という反対方向が同居します。円安も外貨建て調達コストを増やすため、「資源高だから製油会社も必ず上がる」とは限りません。

継続条件は5日平均1,366.9円を回復し、高値1,390円を出来高平均約933万株以上で超えること。失速は1,353.5円を割り、8日安値1,318円方向へ売りが広がる場合です。原油と株価が逆に動いたときは、在庫・マージン・数量のどこを市場が重く見たかを次の会社説明で確認します。

出典:Yahoo!ファイナンス・5020株価 / Yahoo!ファイナンス・5020時系列 / 株探・5020株価照合 / ENEOSホールディングス株式会社・第1四半期決算短信

株式会社安川電機(6506):決算を現物市場が初めて評価する日

モーターや産業用ロボットで工場を動かします。9日16時の決算を現物市場が評価するのは今日が初めて。金曜株価に決算内容は入っていません。

【市場で起きたこと】通期売上予想は5,800億円から6,000億円へ増額、営業利益は600億円から575億円へ減額、親会社の所有者に帰属する利益は470億円から475億円へ増額しました。上期は売上高9.8%増、営業利益5.5%減。売上が増えても利益が減った理由として、基幹システム移行に伴う生産・出荷への影響、間接費増、欧州の構造改革費用が示されています。

需要が戻っても、作って届ける工程が詰まれば利益になりません。下期想定為替は1ドル155円、通期は157.4円。今朝の158円台は円換算の支えになり得ますが、物流・材料費や顧客の資金調達コストもあります。AIやロボットの需要だけで営業利益減額を打ち消したとは判断しません。

好転条件は金曜高値4,811円、続いて5日平均4,877円を回復し、平均約388万株を超える出来高で保つこと。失速は始値と安値が同じ4,703円を割り、出来高が増えても戻せない場合です。本日予定の決算説明会と半期報告書では、生産正常化の時期と費用の内訳を確認します。開催時刻は確認できていないため記載しません。

出典:Yahoo!ファイナンス・6506株価 / Yahoo!ファイナンス・6506時系列 / 株探・6506株価照合 / 株式会社安川電機・10月9日決算短信 / 株式会社安川電機・決算補足説明資料

株式会社アドバンテスト(6857):米半導体安を越えられるか

GPUやメモリーを調べる検査装置で稼ぎます。9日は安値39,810円から戻り、高値まで20円で終了。ただ、米半導体指数2.7%安は未反映です。

【市場で起きたこと】7月29日公表の通期計画は売上高1兆7,140億円、営業利益8,460億円。会社はAI用半導体の数量増と複雑化に伴う検査需要を説明しています。AIサービス会社の売上と検査需要は同じ割合では動きませんが、顧客が設備投資計画を遅らせれば影響は届きます。

第2四半期以降9カ月の想定為替は1ドル150円、1ユーロ170円。営業利益への感応度はドルが1円円安で53億円増、ユーロは1円円安で4億円減です。同じ円安でも通貨によって逆方向になる点が重要です。ただし、今朝の為替との差を単純に9カ月分へ掛けて業績予想を作りません。

上昇継続は41,630円を越え、5日平均41,196円を維持すること。失速は8日終値40,930円を戻せず、39,810円へ近づく場合です。平均約1,515万株と比べ、寄り後30分・前場・大引けで売買がどこまで膨らむかを確認。指数が安くても同社が高値を保てば、業績材料が米国株の逆風を上回った可能性を探ります。

出典:Yahoo!ファイナンス・6857株価 / Yahoo!ファイナンス・6857時系列 / 株探・6857株価照合 / 株式会社アドバンテスト・7月29日業績予想 / Reuters・10月12日の米国株終値

東京エレクトロン株式会社(8035):製造装置の需要と高い期待

塗布現像、エッチング、成膜などの半導体製造装置を販売します。9日は安値から戻り2.09%高。終値は5日平均を下回り、株価は9月29日の1対5分割後なので分割前と直接比べません。

【市場で起きたこと】7月30日公表の第1四半期は売上高7,323億円、営業利益2,114億円、営業利益率28.9%。売上高は前年同期比33.3%増、営業利益は46.1%増でした。会社は2026年のWFE市場を1,500億ドル超、2027年を1,900億ドル超とみて、AIデータセンター向けがWFE全体の50%に達する勢いと説明しています。WFEは半導体前工程の製造装置市場です。

上期売上予想は1兆6,200億円へ増額されましたが、中東情勢とサプライチェーンは要注視と明記されています。製品の輸出売上は原則円建てで、極端な変動がなければ為替の利益影響は軽微という会社説明です。輸出企業だから円安分を機械的に増益へ足す見方は適しません。

継続条件は高値12,470円と5日平均12,541円を越え、平均約1,337万株以上で定着すること。失速は8日終値12,190円を割り、金曜安値11,875円へ戻る場合です。米半導体株安に連動して寄った後、前場の安値を切り上げられるかが焦点。アドバンテストと同じ方向に動くか、製造装置固有の需要が評価されるかを比較します。

出典:Yahoo!ファイナンス・8035株価 / Yahoo!ファイナンス・8035時系列 / 株探・8035株価照合 / 東京エレクトロン株式会社・第1四半期決算説明資料

今後の見通し

金は0.6%安の4,165.80ドル、銀は0.9%安の60.141ドル。ビットコインは13日6時台に82,884ドル、イーサリアムは2,512.15ドルでした。銅は限月・時刻がそろわず、清算値を確定できないため掲載を見送りました。

出典:WSJ・10月12日の金・銀清算値 / 米労働統計局・2026年10月の公表予定

本日の重要予定・確認点

  1. 8時45分~9時15分:日経225先物が68,340円を守るか、現物の半導体3社が寄り付くまで何分かかるかを確認。寄り付き前の気配だけで方向を決めません。
  2. 8時50分:日本銀行の9月企業物価指数、貸出・預金動向。原油と円安が企業の仕入れ価格へ届いているかを見ます。
  3. 前場:日経平均、TOPIX、値上がり銘柄数、鉱業・石油・石炭製品・電気機器の順に確認。日経平均だけが弱いのか、市場全体へ売りが広がるのかを分けます。
  4. 日中:株式会社安川電機の決算説明、ホルムズ海峡の協議、エネルギー施設への攻撃を確認。発言と実際の操業・通航を混同しません。
  5. 米国時間:主要銀行決算と半導体株の反応。米債市場は休場明けなので、金曜の5.237%から新しい10年債利回りがどちらへ動くかを確認します。

出発点は日経先物68,390円、決算小売と海運・サービスを読む|10月9日朝刊、日中売買はキオクシア6079億円・アドバンテスト6026億円|10月9日の出来高・ストップ高安・重要IRで確認できます。

10月9日の個別株データはYahoo!ファイナンスと株探で照合しましたが、JPX日報は13日6時台も8日分までで、9日分の一次照合は未了です。信用残、未開示の感応度・ヘッジは推定していません。

出典:日本銀行・公表予定 / JPX・東京証券取引所日報

情報源・参考資料

  1. 一次情報 JPX・大阪夜間先物
  2. 一次情報 JPX・10月12日の祝日取引
  3. 一次情報 JPX・祝日取引の時間と集計方法
  4. 補足情報 Reuters・10月12日の米国株終値
  5. 補足情報 Reuters・10月12日の原油清算値
  6. 補足情報 Reuters・ホルムズ海峡案を巡るイランの回答
  7. 補足情報 Reuters・ウクライナのエネルギー施設攻撃報告
  8. 補足情報 Reuters Breakingviews・湾岸LNG供給の分析
  9. 一次情報 SIFMA・10月12日の米債市場休場
  10. 補足情報 Reuters・AI投資への市場の評価
  11. 補足情報 Reuters・OpenAIの年換算売上を巡る報道
  12. 補足情報 株探・10月9日の東証33業種
  13. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・1605株価
  14. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・1605時系列
  15. 補足情報 株探・1605株価照合
  16. 一次情報 株式会社INPEX・8月7日決算説明資料
  17. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・5020株価
  18. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・5020時系列
  19. 補足情報 株探・5020株価照合
  20. 一次情報 ENEOSホールディングス株式会社・第1四半期決算短信
  21. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・6506株価
  22. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・6506時系列
  23. 補足情報 株探・6506株価照合
  24. 一次情報 株式会社安川電機・10月9日決算短信
  25. 一次情報 株式会社安川電機・決算補足説明資料
  26. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・6857株価
  27. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・6857時系列
  28. 補足情報 株探・6857株価照合
  29. 一次情報 株式会社アドバンテスト・7月29日業績予想
  30. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・8035株価
  31. 補足情報 Yahoo!ファイナンス・8035時系列
  32. 補足情報 株探・8035株価照合
  33. 一次情報 東京エレクトロン株式会社・第1四半期決算説明資料
  34. 補足情報 WSJ・10月12日の金・銀清算値
  35. 一次情報 米労働統計局・2026年10月の公表予定
  36. 一次情報 日本銀行・公表予定
  37. 一次情報 JPX・東京証券取引所日報

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